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生き生き度アンケート

2005-08-05 | └社会教育
上田紀行さんの講演の中で、こんなワークがありました。名付けて「生き生き度アンケート」。

質問はこうです。「あなたは今、生き生きしていますか?」

「生き生きしている」、「どちらでもない」、「生き生きしていない」の3つの選択肢に、「どちらかというと」という選択肢をそれぞれはさんで5択とします。さあ、あなたはどれに手を挙げますか?

私も何度か試してみたことがありますが、たいてい「どちらかというと生き生きしている」が一番多いような気がしています。上田氏は、ここに手を挙げる人は3つくらいのパターンに分かれると分析?しています。

一つは、本当は「生き生きしている」に挙げたいんだけど、手を挙げようとすると、なぜか肩が急に重くなって挙げられなくなってしまうパターン。それは、小さい頃から「あんたなんてどうせ一番にはなれないんだから」とか、「目立ったらロクなことないよ」と言われ続けてきたことが背景にある…のだそうです。

二つ目は、他の人と比べてしまうパターン。周りを見渡して、「あの人が生き生きしてるなら私なんかとても"生き生きしている"なんて言えないワ…」と一歩引いてしまう人が該当します。

三つ目は、「生き生きしている」にガーッと手を挙げてしまうと、はい、じゃ、そこの生き生きしているアナタ、ここに出てきて踊ってみてください、なんて言われるんじゃないかと勘ぐるタイプ。日本の社会って、「生き生きしてる」ことをおもてに出してしまうとマズイのです。学校ではやりたくもない係をやらされるし、会社でもそんな人はすぐに仕事を押しつけられる。PTAの役員なんかもそうですね。だから、「私はこんなに生き生きしてまーす!」なんて口が裂けても言えない。

それから、「生き生きしていない」に手を挙げた人は、逆に本当は生き生きしているのかもしれない、と上田氏は言います。「生き生きしていることは本当はすばらしいことなんだ」という前フリをしているのに、それでも「生き生きしてない」ことを認めて、みんなの前で手を挙げるというのは、とても勇気のいることで、そういう人は本当は生き生きしているのかもしれない、というわけです。

「生き生き度アンケート」、いろんな様相が見えてきておもしろいのです。

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