7月13日、47番目の「県立美術館」として青森県立美術館がオープンしました。
とりあえずの目玉は、開館記念として開かれている「シャガール特別展」。シャガールがバレエ「アレコ」の舞台背景画として描いた全4幕が公開されています。4枚が一堂に展示されるのは「今回が最初で最後」というのがうたい文句です。
背景画1枚の大きさは、縦9メートル、横15メートル。ユダヤ系フランス人のシャガール (1887-19 . . . 本文を読む
夕べ、北海道旭川市の旭山動物園の「奇跡」をたどるドラマをやっていました。
旭山動物園は、一地方都市の動物園でありながら、東京・上野動物園に次ぐ入園者数を誇るすごい動物園です。やっぱり、博物館とか美術館は、人が来てくれてなんぼの世界だと思いますので、画期的なことだと思います。
なぜこれほどの人気を得ることができたのか、「ドラマ」なりにもちろん誇張はあるは思いますが、その「奇跡」の秘密を知ることが . . . 本文を読む
宮部みゆきの『理由』。今更ですが、読んでいます。元々は、朝日新聞の連載小説(1996年9月2日-97年9月20日、全311回)です。
新聞小説はどうも毎日読む習慣がつけられなくてだめです。『理由』の連載が始まった時も、お、宮部みゆき、と思って読み始めたのですが、最初の10回くらいで挫折してしまった覚えがあります。連載小説って、1回飛ばしてしまうともうあとが続きません。昨日の新聞を引っ張り出してき . . . 本文を読む
青森県立美術館のプレオープンイベントとして開催された県民参加型演劇「津軽」を見てきました。先週の土日に引き続き、2週連続公演の今日が最終日です。
美術館そのものは来年7月オープンですが、収蔵品を運び込む前のがらんどうの展示室を利用しての「移動型」の芝居。つまり、舞台が物語の進展に合わせて移動するのです。もちろん私たち観客もそれに合わせて大移動します。
「津軽」というタイトル通り、太宰治の「津軽 . . . 本文を読む
「県立美術館」のなかった青森県にも、来夏、ようやく青森県立美術館がオープンします。
オープンに向けたプレイベントもそろそろ始まっていますが、先日は開館までの準備組織として「県立美術館開館準備局」が新設されました。これにともない、館長候補者のポストだった「美術館整備推進監」のポストが廃止され、館長候補者として県外から招聘されていた方は、近代文学館館長に異動することになったそうです。オープンまで20 . . . 本文を読む
青森市にある「空間実験室」。空き店舗を利用し、アーティストやクリエイターたちが様々な「実験」的な試みができるフリースペースであると同時に、楽しいイベントを次々と繰り出してくれるプロジェクトでもあります。
今年のイベントのうち、「そとそとプロジェクト」と名付けられた「きむらとしろうじんじん野点2005青森&弘前」。その第1回目が今日、青森市古川の青空市場で開かれました。
「きむらとしろうじんじん . . . 本文を読む
…というタイトルの講演会を聴いてきました。
青森市の「棟方志功記念館」の会館30周年記念講演会。講師は大原美術館館長の高階秀爾氏です。
大原美術館には、「釈迦十大弟子板画柵」や「女人観世音板画柵」、「東海道五十三次板画柵」など、200点を超える棟方作品を収蔵しています。数年前に一度訪れたことがありましたが、「ホンモノ」には、本当に腰を抜かすほどの迫力がありました。「釈迦十大弟子板画柵」なんて、 . . . 本文を読む
帰り道。雪に埋もれた風景の中で、「直線」を探す。電柱。ビルの壁。公園のベンチ。街灯。横断歩道の線。「四角いもの」。トラックの荷台。家の窓。信号の枠。ポスト。点字ブロック。
直線とか四角とか三角で作られているものは、すべて人工物です。ところが、積もった雪が描く線や木々、石ころ、遠くに見える山、砂浜など、自然のものはすべて不規則な曲線やぐにゃぐにゃの線で形取られています。
「自然には直線がない」。 . . . 本文を読む
年賀状、ようやく取りかかりました。迷った末、今回も木版画にすることにしました。
下手の横好きで、ほとんど毎年、年賀状は木版画にしています(何年かのサボりはあり)。初めて木版画で年賀状を作ったのは小学校6年の時だから、相当年季はたっていますが、だからといって年々上達しているということはこれっぽっちもなく、毎年出来栄えには不満を持ちながらポストに投函しているしだいです。
私にとっての最大の鬼門は「 . . . 本文を読む