標高900 田舎ぐらし

~* 八ヶ岳の麓にて *~

ウスバシロチョウ ♀

2008年06月23日 | Weblog
 時々  
先日、庭に今迄に見たウスバシロチョウとは



(5月23日)



どこか違う蝶がやってきました。よく見ると羽にウェーブがかかっています。
まるで飢えていましたといわんばかりに蜜を吸っています。
マクロのシャッター音がしても他の蝶のように飛び立ちません。
その様子をみて蛹からかえったばかりでお腹が空いているのかと見ていましたが、
(6月16日)



尻尾も変です。



昨年、蝶のことでお世話になった栗岩さんに添付メールで送ってみましたところ、興味深い解説をいただきました。
面白いので皆様にもお読みいただけたらと思います。 

             

この蝶、とても原始的なグループに属し、交尾嚢(こうびのう)を持つことで知られています。他にギフチョウの仲間も交尾のうを作ります。
交尾のうとは、交尾成立後に♂が♀の腹端に袋を作り、他の♂との再交尾を出来なくさせる物です。ウスバシロチョウの♀にとって交尾は先着1名様限りなのです。下の写真は♀で、三角の突起が交尾のうです。しかし時として交尾のうを無理矢理外して再交尾を迫る♂もいて、目を見張るシーンを観察することもあります。
お腹の先端をもぞもぞ動かし、手足を使わず交尾のうを外すのですから、器用と言うか、根性があると言うか、たいした奴がいます。



翅が縮んでいるのは羽化不全と言います。各種の蝶で時々あることです。
それでも蛹から抜け出て、飛べる状態なら幸いですが、中には蛹から抜け出る途中で羽化に失敗し、落命する個体もあります。
翅はたとえ縮んだ状態でも一旦硬化するとそれ以上展開せず、ウェーブが取れることはありません。実際これもよくあることですが、羽化の途中で早くも♂がやってきて、交尾に至る可能性も、決して低くはないことです。

        

いかがでしたか? 面白かったでしょう!!

 明日から、知床旅情   ブログはちょっとお休み。。。 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
蝶の観察 (みるく)
2008-06-28 22:42:37
蝶の種類沢山ありますね、観察画像とても
面白いです。
リンクして下さった軽井沢の写真家の方の365日
有難うございます。楽しんでいます。
知床旅情の旅画像楽しみにしています。
今頃の北海道良い季節で楽しい思い出満載の旅に
なる事でしょう。
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みるくさんへ (yakko)
2008-07-01 11:33:17
梅雨の無いはずの北海道ですが、あいにくのお天気。
買い物ツァーになってしまいました。
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