同期生から、2冊の句集が届いた。
どちらも句歴30年以上の70、80代の女性の句集。
きれいな日本語で詠まれている。
私は、視点も似通い同じようなことに共感するどちらかと言えば女性の句、歌にひかれる。
最初に良いなあ、日本語ってきれいだなあと拝読したのが、蛇笏賞も受賞された黒田杏子さんの句。
ちょうど、今の桜の季節の句として「身の奥の鈴鳴りいづるさくらかな」という句がある。
同期の俳句道場は、私以外は、男性ばかり。
他に女性が一人いるけれど、句は作らないで、みなのご意見番をしている。
最近は句会形式でしているが、男性、女性で選が分かれたり、田舎生活、都会生活で選が別れることもある。
こちらでは当たり前のことでも、都会生活しか知らない人には判らないこともある。
同期で集まることがあると、女性に俳句のことを話して仲間を増やそうと思うのだが、私たちの年齢の女性は、孫の世話などで結構忙しくしている。
女性が一人だと、選句の時に名は伏せてあっても何となく私の句と判ってしまうということもあり、最近は、それなりに工夫もしているのだが。。。
朝日俳壇を見ていると、短歌と違い、俳句は撰者の目が重なることは、まず、ない。
句会の選句というのは、自分の句は選べないので、キャリアが長く、どんなに上手でも、全員一致で選ばれることがなかったり、一番末席の私の句が全員に選ばれたりすることもある。
月はじめに、リーダーからお題と、締切日が出る。
毎月、その中で一つか二つ、ピンとこないお題がある。
今月の兼題
こういうお題は、仕事帰りに街を歩く男性の方がすぐに詠めるのかもしれない。
歳時記の例句も、9句のうち女性の句は一句のみ。
さあ、どうしましょう。飛行機の中ででも考えますか。。。

