標高900 田舎ぐらし

~* 八ヶ岳の麓にて *~

同期生での俳句道場

2013年04月08日 | 俳句

同期生から、2冊の句集が届いた。

どちらも句歴30年以上の70、80代の女性の句集。

きれいな日本語で詠まれている。

私は、視点も似通い同じようなことに共感するどちらかと言えば女性の句、歌にひかれる。

最初に良いなあ、日本語ってきれいだなあと拝読したのが、蛇笏賞も受賞された黒田杏子さんの句。

ちょうど、今の桜の季節の句として「身の奥の鈴鳴りいづるさくらかな」という句がある。

同期の俳句道場は、私以外は、男性ばかり。

他に女性が一人いるけれど、句は作らないで、みなのご意見番をしている。

最近は句会形式でしているが、男性、女性で選が分かれたり、田舎生活、都会生活で選が別れることもある。

こちらでは当たり前のことでも、都会生活しか知らない人には判らないこともある。

同期で集まることがあると、女性に俳句のことを話して仲間を増やそうと思うのだが、私たちの年齢の女性は、孫の世話などで結構忙しくしている。

女性が一人だと、選句の時に名は伏せてあっても何となく私の句と判ってしまうということもあり、最近は、それなりに工夫もしているのだが。。。

朝日俳壇を見ていると、短歌と違い、俳句は撰者の目が重なることは、まず、ない。

句会の選句というのは、自分の句は選べないので、キャリアが長く、どんなに上手でも、全員一致で選ばれることがなかったり、一番末席の私の句が全員に選ばれたりすることもある。

月はじめに、リーダーからお題と、締切日が出る。

毎月、その中で一つか二つ、ピンとこないお題がある。

今月の兼題

1.兼題
・風光る
・草餅、鶯餅、桜餅
・桃の花
・春燈
・孕雀、孕鳥
・自由題2
 
今月は「春灯」が、ピンとこなかった季語。

こういうお題は、仕事帰りに街を歩く男性の方がすぐに詠めるのかもしれない。

歳時記の例句も、9句のうち女性の句は一句のみ。

さあ、どうしましょう。飛行機の中ででも考えますか。。。

 明日から、沖縄。
 
いつも、海外旅行で使っている旅行社の長野支店ができました。
 
そんなわけで、岡谷インターから羽田まで連れて行ってくれます。
 
諏訪インターで拾ってくれるともっと良いのですが、できないそうです。
 
水族館が楽しみなのですが、上手に写せるかどうか。。。
 
ブログをちょっと、お休み。
 
 
ようやく、信州に桜前線がやってきました。
 
沖縄旅行中に終わってしまっては残念ですので、今日は、高遠城址公園へお花見。
 
このワンちゃん、カメラ目線でポーズをとっていました。
 

冬の季語 茎漬(野沢菜)

2012年11月26日 | 俳句

昨朝は、霜が降り野沢菜が真っ白でした。

野沢菜は、2~3回霜が降りてから収穫するとお葉が柔らかくなって良いと言います。

寒い日の畑仕事は嫌なので、比較的暖かかった昨日残りを全部抜いて切漬けにしました。

9月11日に播いたのですが、少し遅かったようで成育不良。

9月1日に播いた友人は、とても大きくなり余りそうとのことですので来年はその頃播くことにしましょう。

温泉で、聞こえてきた話では、「漬け汁を沸騰させてから、お葉にかければ切漬けでも保存できる」ということですので真似してみることにしました。

二人とも根っからの信州人ではありませんので、本漬けよりも切漬けの方が好きです。

11月21日、塩の道沿いでも、お葉洗いの最中でした。

この時期、長野県の主婦は、お葉漬けで大忙しです。

漬ける量が、我が家のように10キロもあれば十分なんていうのではありません。

数十キロのお葉を、畑から抜いて洗って漬けます。

この家もこれから洗う分が横に積んでありますね。

後ろには既に漬け終わった容器が並べてあります。

合計何十キロ漬けるのでしょうか?

農家は、お葉付が終わると今年の農事が終わり、農協主催の宿泊旅行に出かけたりします。

俳句では、漬ける桶を「茎の桶」、後ろにある重しを「茎の石」、桶にたまる水を「茎の水」と言います。

 


米沢部落の 「九月尽」

2012年09月30日 | 俳句

今日は、のコミュニティ祭り。

今まで、見に行ったことはなかったのですが、reityaさんと連れ立ち行ってみました。

コミュニティセンターでは、中学生の吹奏楽演奏の最中。

反対側には、家庭ごみに対するアンケートに記入して市のゴミ袋をいただけるコーナーとか作品の展示コーナーがありました。

の方々の絵画、写真、手工芸品、小学生の書などが、展示されています。

写真短歌の方も、お一人いらっしゃいました。

私も来年は、これで参加しましょうか。

外では、豚汁、綿菓子、ポップコーン、フランクフルト、かき氷などが振舞われています。

「お一人様一回限り」だそうですが、「僕、かき氷4回目」という子もいました。

途中、稲刈りの終わった田んぼ、奥では稲刈り最中です。

秋の季語に「藁塚」というのがあります。

歳時記の説明には、刈入れの終わった田に積み上げた藁束とありますので、これも小さな「藁塚」になるのでしょうか。

本来は、この辺で「ニウ」という丸太の周りに藁を組み上げたものを言うようですが。

「栗」のイガも、はじけ始めました。

お夕飯に「栗飯」をいただくのも間近ですね。

庭には、今日も「秋の蝶」が来ました。

「九月尽」は、歳時記に秋が尽きるという感慨が強くこもり秋を惜しむ情の深い言葉。

秋には、心にしみる景物が多く、それらを惜しむ気持ちを現すとあります。

米沢の九月は、稲刈りで尽きるようです。


秋の季語

2012年09月26日 | 俳句

昨日写した、秋の季語です。

「稲穂」

この猫、なんだか鼻が変。

毛の生え方がおかしいのかなぁ。

「稲刈り」

兼業農家が多いですので、稲刈り機が田に入る所をお年寄りが手で刈って、若い人が都合の良い日にすぐ稲刈りができるように準備してあります。

田んぼ2枚を、1日で刈り終わりました。

「稲干す」

こちらでは、櫨掛けといいます。

こうして、天日に干すと、より美味しいお米になるそうです。

「柿」

寒冷地、茅野では甘柿はできません。

「栗」

自由が丘にお住まいの方の、別荘にある栗の木。

大きいです。

渋皮煮に、良いですね。

「蟷螂」

春先に蟷螂の巣を見つけるそばから枝から取り外し、処分したせいか今年は、はじめて見ました。

まだ、どこかに巣が残っていたのですね。

「菜種蒔く」

ようやく、カイワレくらいに育った野沢菜を昨日間引き、削り節をかけてサラダでいただきました。

「赤蜻蛉」

蜻蛉は、なぜ花に止まらないのでしょうか?

「秋の蝶」

カメラと、にらめっこ。

秋になると、羽のいたんだ蝶が多くなりますが、昨日、庭に来た蝶は、どれも綺麗でした。

今シーズン、最後に生まれた蝶でしょうか?

「紫蘇の実」

今年は紫蘇ジュースを作ることもなく、このまま抜く感じです。

「秋夕焼」

久しぶりです。

「彼岸花」

毎日、庭のチェックをしているのに昨日、気が付きました。

彼岸花って、突然開くのでしたっけ?

今年は開花期が遅れているとニュースで報じていましたが、明日は3時起きして岐阜に彼岸花を写しに行きます。

花期は、どうでしょうか?

目覚まし時計の主人は、1泊で仲間との再会を楽しみに出かけました。

起きられるかなぁ。


「桑枯る」 八ヶ岳と甲斐駒ケ岳

2011年12月18日 | 俳句

今日は、風があり寒い1日でした。

でも、寒い日は、山がきれい。

八ヶ岳

俳句の季語に、「桑枯る」という冬の季語があります。

我が家の裏に大きな桑の木があり、それで写してあったのですが、後ろの景色と枯れ木の重なりが、どうも気に入りませんでした。

今日、の駒形遺跡の見学会に行ったら、

甲斐駒ケ岳をバックにきれいな背景で写せるところがありました。

早速、パチリです。

お気に入りの写真は用意できましたが、句ができるかは、別です。

 


先達の句集届く

2011年09月28日 | 俳句

5月頃から、同期生数名で、同期生を先生にして、俳句道場が始まりました。

そんな話を兄にしたら、兄嫁のお母様の句集が届きました。

私は現在東京から、茅野市に転居し生活していますが、兄嫁は、お隣の諏訪市から兄と同じ大学に通うため東京に転居し、そのまま東京住まいで、入れ替わりです。

現在は、お母様も東京に移られ、兄嫁の介護を受けています。

誰も住んでいない諏訪のご実家は、門に板がクロスに打ちつけられ、10年以上空き家のまま。

寂しいですが、仕方ありませんね。

私の母より4歳お姉さまですが、お母さまがまだお元気でいらした頃に楽しまれた俳句を集めた句集です。

高浜虚子に師事した木村蕪城さんの結社に所属していらしたようで、冒頭に、評釈をいただいています。

やはり、母の句集。子を思う句もいくつか見受けられます。

2人の子供が、東京の大学に進学以来、諏訪には住まぬ人となった寂しさでしょうか。

「子と棲まぬ嘆きを人に鶏頭花」

子も、親に負けずに常に親のことを案じているのですが、お互いになかなか通じ合わないのかもしれません。

「子に生きし半生かなし蜜柑むく」

久しぶりに帰省した息子も話し相手になってくれるどころか

「専門書読みをり雨の日の帰省」

洋子さん、旅行から、戻ったら、また、ゆっくり楽しみに拝読させていただきます。

ありがとう。

アジサイの葉の上で日向ぼっこの雨蛙。

「アジサイ」も、まだ、元気な「雨蛙」も夏の季語です。

「日向ぼっこ」は冬の季語。今この光景をそのまま詠んだのでは、「夏」と「冬」の季語重なりになるということでしょうか。。。

歳時記によりますと、この雨蛙、葉の上では緑色ですが木の幹や地上に降りるとたちまち茶色に変わるとあります。次は、地上に降りた時に注意して観察してみましょう。


標高900の庭 (秋の季語の植物)

2011年09月17日 | 俳句

標高900の庭ではそろそろ、にぎやかだった花も終わろうとしています。

今日もまだ反省中で、植物編です。

満開の「秋明菊」

別名を「貴船草」「秋牡丹」と言います。

この花は歳時記に載っていないので、季語にはならないのでしょうか?

名に、秋という字も入っていますが。。。

ヨウシュヤマゴボウ

下の植物は、歳時記に載っている秋の季語です。

短歌結社「アララギ派」の名の由来となった「イチイの実アララギの実

「イチイ」は、別名 「アララギ」と言います。

シュウカイドウ

朝顔 ヘブンリーブルー」 

シーズン初めでないと終わった花の咲きがらが、写ってしまいますね。

「朝顔」は、夏のイメージでしたが、秋の季語。

確かに今、前のreityaさんの庭で、満開です。

鬼灯

蓼の花(サクラタデ)」

我が家の庭で、一番最初に色づく柏葉アジサイの葉も「紅葉」が始まりました。

秋の七草」のひとつ「桔梗」はとっくに終わっていますが、「フジバカマ」は、まだ、蕾です。

オバナ(シマススキ)」

オミナエシ」はもうじき終わります。

秋の七草が、同時に咲く地方は、あるのでしょうか?


庭の蝶

2011年07月04日 | 俳句

のち

今は、すごい音がして雨が降っていますが、曇りだった午前中は、こんな蝶がきました。

「ヤマトシジミ」

「クジャクチョウ」

「アサマイチモンジチョウ」

「ホシミスジチョウ」

「蝶」も俳句の季語ですが「春の季語」

この辺では、夏のほうが色々な種類の蝶がきますので、「夏の季語」かと思っていましたが。。。

夏の季語「夕焼け」に代わり、夏は「夏の蝶」、秋は「秋の蝶」となります。 


マタタビ

2011年07月03日 | 俳句

昨日、東京の友人から、「俳句のお題」ということで、「半夏生」の写真が送られてきました。

「半夏生」は、夏の季語。

植物の他に夏至から数えて11日目の日を「半夏生」という。

今年は、昨7月2日がその日にあたります。

山の川沿いでは、その「半夏生」の葉のように半化粧になる「ミヤママタタビ」が、緑の中に浮かび上がっています。

こちらは、落葉つる植物です。

木などに絡まり、10mほどになります。

もう少したつと、この今は緑の蕾が開き、梅に似た白い花をつけます。そのため「夏梅」という別名もあります。

猫にマタタビ」という言葉もありましたね。

この実験映像は、You Tube にたくさん掲載されています。

俳句で、植物や動物を詠むときは、できるだけ漢字で書くという決まりがあるそうです。

「マタタビ」は、「木天蓼」。こんな漢字を読めませんよね。

俳壇、歌壇を拝見していると、俳句よちよち歩きには、読めない字が沢山あります。

 


俳句6月月例Bクラス句会 「夕焼け」

2011年06月24日 | 俳句

 今日は、こんなに小さな虫が宿根アネモネの中に潜んでいました。

どうせピンボケになるだろうと思いながら写してみましたが、何とか写りました。

5ミリあるかないかの虫です。

ハムシの仲間ではと、調べてみましたが、名前は判りませんでした。

5月末に写したこの夕焼けの写真を使って写真俳句を作りました。

「峠越え天地夕焼け五月尽」

田水が張られたばかりの田んぼに夕焼けが映り、「わぁ、きれい!」と思った、山から帰路の光景。

ところが、この句には、季語が2つあるとの指摘です。

「五月尽」が、季語なのは知っていて使いました。

もう一つの季語?

「夕焼け」が夏の季語だそうです。

「季重なり」です。

「え~、うちからは1年中夕焼けが見えるのに、夕焼けが季語?空気が澄んだ冬のきれいな夕焼けは詠めないの?」

俳句よちよち歩きの素朴な疑問です。

手厳しい塾長、『「夕焼け」か「五月尽」どちらかを削りましょう。』

「この光景は、五月尽にのみ見られるのです。夕焼けを削ります」ということで、ただいま推敲中。

月例Aクラスの先輩が、他の季節の夕焼けの呼び方を教えてくれました。

夏の季語「夕焼け」以外は、「春夕焼け(はるゆやけ)」「秋夕焼け(あきゆやけ)」「冬夕焼け(ふゆゆやけ)」と、それぞれ季節がついた季語になります。

感想は、なんだか舌が回らない。続けて読むと、昔はやった早口言葉みたい。

こんなことを思う不謹慎ものなので、上達するわけがありませんね。

同じように、1年中あるもので、「清水」「岩清水」が夏の季語。

まのちゃん、手作りノートは、俳句の覚書に使うことにします。

ありがとう!


俳句事始め

2011年06月05日 | 俳句

久しぶりで、図書館へ行ってみました。

日曜日ということもあり、駐車場は、ほぼ満車です。

このところ、プチMLで俳句を楽しんでいる。

退化する一方の脳を使って、お付き合いするのも大変。

塾長は、キャリア20年以上の湘次さん。

「湘南の俳句小屋」という写真俳句ブログで、毎朝、俳句を更新。

塾生は俳句1年生が2人と、3年生&時々、参加のギャラリーがそれぞれ1人計4人の構成。

名付けて「湘ちゃん塾」(私が勝手に名付けたのですが)

3年生は、大学のOB会で毎月句会を楽しみ、切磋琢磨していてNHKの俳句番組で選句されたこともある経歴の持ち主。

私は、とりあえず、季語が入り、5・7・5に収まれば良しというよちよち歩きのレベル。

もう1人の1年生は,既に歳時記を持っているので、わたしよりは、いくらかまし?

2人とも3年生とは、実質10年ほどの差がある気がします。

俳句は、必ず、季語を入れないといけない。

だから、表現する言葉は12文字といってもいい。

その12文字で表現したいことに、最もふさわしい季語があてはめられ、句がまとまってくる。

最初に、短歌に興味を持ったのは、お正月の歌会始を聴き、日本語ってなんてきれいなんだろうと思ったとき。

かといってその後、勉強したわけでもなく、時々、朝日新聞の月曜版、歌壇、俳壇に目を通すくらいで、今日に至っていた。

小学校の初めての俳句は「美しい女の人はバラの刺」

授業中の先生の話をまとめただけの句。

担任の感想は「僕の授業をよく聞いていたということだから、よしということにしよう」

主人にそんな話をしたら、図書館で本を予約してきてくれた。

今日は、その本を受け取りに図書館へ。

湘次さんにご迷惑かけないように、お勉強しなさいということでしょうか。。。

湘次さんの例句 

武器となる女の涙花薔薇

初心者は、5文字にしなくてはと、「薔薇の花」としますが、「花薔薇」で、インパクトが強くなっていますね。