時々
1998年世界遺産に登録された 「トロイの遺跡」 訪問ですが、いきなり何これという感じです。
遊園地の施設のような大きな木馬が出現。
中に入り、窓から外を眺められますが、別に眺望が良いわけでもありません。
昔は、すぐ近くまで海だったそうですが海も見えません。
ギリシャ神話のこの木馬にまつわる話。
3人の美しい女神、ヘラ、アテネ、アフロディテが、トロイの王子に 「だれが世界で一番美しい女神か?」 と判断を仰ぐ。
ヘラは、「支配権と富」 アテネは、「戦いの権利と知恵」 を アフロディテは、「この世で一番美しい女を与える」 と約束する。
王子は、アフロディテを選ぶが、実際は、ギリシャのスパルタの王妃ヘレネが 「この世で一番美しい女」 だった。
王子は、王妃ヘレネを誘惑して、トロイに連れ去る。
これを発端に始まったアカイア (ギリシャ) と、イリオス (現在のトルコ北西部)との10年間におよぶ戦争の際、アカイア軍の将オデュッセウスが巨大な木馬を造らせた。
敵にその木馬を残して海から逃げ去ったかに見せイリオス軍が、戦利品として砦内に木馬を運び、寝込んだ後に中に潜んでいた兵が門を開けアカイア軍が攻め込み、イリオスは一夜のうちに陥落したという話。
現在の木馬は、1975年複製された物。
ギリシャの吟遊詩人ホメロスの「イーリアス」の叙事詩を、ドイツ人ハインリッヒ・シュリーマンが信じ、1870年に発掘を始め、1873年トロイ遺跡を発見。
彼の死後も発掘は引き継がれ、現在までの調査によると、イリオスの遺跡は9層から成ることが確認されている。
その9層には、紀元前3,000年(トロイ最盛期)から3,500年に及ぶ年代の開きがある。
私には、なぜ、ここが世界遺産なの?という感じですが、戦争や天災の都度、長い年月この9層に及ぶ、都市再建設が行われているのが理由だそうです。
ハインリッヒ・シュリーマンが財宝を見つけたのは、第2層。この時の発掘で、遺跡は荒らされ、その後は、たいした発掘品もないという。
この時の出土品は祖国ドイツに寄贈され、博物館に保存されていたが、第二次世界大戦後行方不明となる。
1996年ロシアの美術館に一部が保管されているのが確認された。
シュリーマンをはじめとして、トロイにまつわる話はいろいろあり、9層に及ぶこの地の歴史やギリシャ神話に詳しい方には、栄華衰勢に思いをはせ興味ある場所なのかもしれませんが、不勉強な私には、興味のわかない世界遺産でした。
もう一つの 「 トロイの木馬 」
時々ニュースになる正体を偽ってコンピューターに侵入しデーター破壊やファイルの外部流出などの破壊活動を行うプログラムをこの木馬から名を取り 「 トロイの木馬 」 と呼びます。