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上京して、母の様子を見てきました。
先日の検査で、2センチほどの悪性腫瘍が見つかったとのこと。
気丈な母は、「先生のお母様でしたら、どうなさいますか? 手術をなさいますか?」と、医師に直接確認したそうです。
今まで、何度か、生死をさまよう病をしましたが、いつも自分で納得しながら、乗り越えてきました。
医師は、即座に「しません。」と、おっしゃったそうです。
92歳の母が、全身麻酔を受けると副作用で、認知症になったりする恐れがあるとのこと。
そんなわけで、付き添って行った兄も母の判断を承諾したそうです。
私は、新調した補聴器の調子が悪いという母に付いて、お茶の水のパナソニック補聴器プラザまで行ってきました。
吉祥寺の駅から、お茶の水まで、中央線の快速に乗り、ニコライ堂の前の坂を下ったところに、
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その店舗があります。
92歳の母にとっては、駅の階段やここまで来るだけでも大変です。
他には池袋にあるそうですが、どちらも同じような距離になります。
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待合室のテレビに、字幕が出ています。
知らなかったら、今のテレビは、こんなふうになっていたのですね。
ヤマダ電機に行って、調べてあげなくては。
でも、全放送が、字幕付きというわけでは、ないのでしょうね。
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係りの方が、母の耳元で、補聴器をちょこちょこといじっています。
「家では聞こえないけれど、ここにくると聞こえるの」と言います。
どうも入れ方が悪いようです。
係りの方のお話では、年をとると、耳の中まで、たるんできて、狭くなっているそうです。
その部位へ、補聴器を差し込まなくてはならないので、微妙に合わせられなくて、聞こえないようです。
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そんなわけで、入れやすくするためのアダプターのようなものを作ることになりました。
注射器のようなもので、型をとるゴムのようなものを注入しています。
両耳終わったところで、型を見せていただきました。
「ケア・ホームでお食事する時に、お隣の方の声が聞こえるようにしてくれればそれだけで良いの。
あと、テレビで、水戸黄門くらい聞きたいの。」と係りの方にお願いしています。
耳が遠い母は、どうしても声が大きくなります。
食堂では、母は入口側に座っていますが、反対側の奥の方のいちばん遠いお席の男性に、うるさいと叱られてしまったそうです。
医師に、もう年齢的に、補聴器を新しくしても効果はないだろうと言われたそうですが、そんなわけで、数十万円という高価なものをまた作ることにしましたが、使いこなせていないようです。
アダプターの仕上がりまでに10日ほど、かかるそうですが、「あんまり時間がかかると、私、死んじゃうわ。」と独り言を言っています。
悲しいことですが、いつかそんな日を迎えることになります。
年をとると、病の進行も遅くなると言います。
せめてそうある事を願うしか術がありません。
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これからの私の生活は、何よりも、母の事が優先することになります。
お約束してあったことを、突然キャンセルするようなことも出てくるかもしれません。
もし、そんなことが起きたら、ごめんなさい。