私にとっては突然の出来事であった。自民党の安倍派の裏金問題が表面化し、二階派に飛び火し、さらに、18日、これも突然に、岸田首相が「宏池政策研究会」(岸田派、46人)の「解散を検討している」と言い出した。これは安倍派、二階派の解散の流れを加速させることになる。さらに、この流れは森山派の解散へとつながっていく。自民党は政権政党である。派閥というものがないといわれるアメリカの上院でも、人は集まる。政権政党ならば、なおさら、自己主張の達成のために人は群れるのである。それは政策のためだが、人には好き嫌いもある。金が入ると卑しくなる。さて、今回の自民党の派閥解消の流れは、止まらないだろう。麻生派や茂木派にも波及せざるを得ない。なぜなら、これからの総裁選びや首班指名は無派閥が中心になるからだ。自民党の液状化が始まったのである。この流れを誰がつかみ、誰が乗っていくかが見ものである。(くちなし亭、2024.01.26)
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