賃貸と持家では、どちらが金銭的に有利かという議論は多くなされている。だが、賃貸と持家ではどちらが長生きをできるかと言う議論はなされてこなかった。それほどに違うとは思えなかったからである。週刊現代に載った記事だが、オーストラリアのアデレード大学の『住宅研究チーム』が、昨年10月10日、驚きの研究結果を発表した。それによれば、賃貸に住んでいる人の老化のスピードは持ち家の人に比べ、年間0.045歳早い。つまり、1年に約2.5週間も老化していたとのことです。喫煙者がない人に比べて、0.021歳早く老化していることを考えれば、その老化スピードは驚くべきことです。賃貸住宅に住む人が持家の人と違うのは、やはり賃料を毎月納めることだろう。その額が生活を圧迫する金額にもなっていればなおさらである。持家の人が心配するのは何年に一度かの修繕費だが、頻度が違う。もちろん、今回の能登地震のような災害時には賃貸派の方が身軽である。研究チームが調べた理由については接していないが、これは災害のないことを想定しているに違いない。まあ、人の人生には様々な条件が重なるのである。（くちなし亭、2024.01.21）
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