元旦の能登半島地震を見るまでもなく、日本は地震大国である。その中でも危惧され続けているのが、南海トラフ地震である。南海トラフ地震の範囲は九州・四国・関西・愛知・静岡という範囲と思われているが、実はその影響は関東にまで及ぶ。南海トラフ地震が関東地方の南方沖にある相模トラフでの地震を誘発して『スーパー南海地震』に発展する可能性があるということだ。その場合にはM8.5クラスの巨大地震が立て続けに日本を襲い、太平洋側の茨城県から沖縄県にかけて、最大で30mを超える巨大な津波が押し寄せる。試算では、死者数は50万人にのぼるという。さらに心配されているのが、富士山の噴火である。富士山は過去、50〜100年間隔で噴火を繰り返してきた。だが最後に大規模な噴火をしたのは江戸時代の1707年で、以後300年以上続く沈黙は、いつ噴火してもおかしくない状態だ。そして、前回の富士山噴火の際には、その49日前に南海トラフでM9クラスの巨大地震(宝永地震)が発生したのだ。南海トラフ地震と富士山の噴火が連動する可能性が高いのである。(くちなし亭、2024.01.20)
Y-FP Office Japan(http://www.y-fp-office-japan.jp)