今日、13日は台湾の総統選挙である。与党・民進党の頼清徳副総統(64)、野党・国民党の侯友宜新北市長(66)、台湾民衆党の前台北市長柯文哲(64)が争っている。中国の干渉さえなければ、どの候補が当選しようが、台湾の人たちの意思なので、他の国の人が口を挟むことは無いのだが、この総統選挙の結果によっては、東アジアの安全保障が脅かされる、あるいは民主主義や自由というものが脅かされると思えば、無関心ではいられない。現状では民進党の頼清徳候補が優勢と伝えられている。その要因の一つに、8日、国民党の馬英九前総統がドイツメディアの取材に「(中台)両岸問題では習近平国家主席を信用しなければならない」、中国と台湾の統一についても「受け入れられる」とも発言し、現状維持を望む台湾の人たちの国民党への不信を起こしたこともあるだろう。侯氏もこの発言を否定していることから、誰が当選しても、当面、現状は変わらないと思うのだが、私はそれよりも、今年以降、中国本土の方が劇的な変化を起こす可能性が高いと感じるのである。(くちなし亭、2024.01.13)
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