中国が台湾に向けて、いわゆるグレーゾーンでの攻撃を強めていることは台湾の発表で、明らかにされた。グレーゾーンの主な武器はハッカー攻撃である。今やあらゆるもの、通信を含めてデジタル化しているので、社会は多くの便利さを手に入れたが、反面、弱点も増えた。そこを狙って、あらゆる国が他国の懐深くに侵入しようとしているのである。これは防ぎようがあるのか、ないのか分からないが、便利さを追求すれば、リスクもまた生まれるのである。さて、アメリカで、いわゆる中国通信機器排除法が成立した。バイデン米大統領が11日、米国の安全保障への脅威と見なした通信機器に対し、国内使用に必要な新たな認証を与えないようにする法案である。目的は中国通信機器大手の華為技術（ファーウェイ）や中興通訊などの安全保障上の脅威と見なす中国企業5社の製品を排除することである。広く知られていることは、当初のファーウェイ製品には情報を抜き取るソフトが隠されていたという事実だ。問題は盗聴器のように物理的にこれだと発見できないことにある。だから、中国やファーウェイからは言いがかりだと反論する余地も生まれる。つまり、相手が信用できるかどうかで判断する時代なのである。（くちなし亭、2021.11.12）
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