私たちは死者と向き合って生きている。死者は私たちと違う世界で今も存在しているのである。私たちからは死者は見えないが、死者は常に私たちを見守ってくれているのである。そう信じて、感じて生きていくことと、そうでない人の生き方は全く違う。京王線で、最近、死にたいから、人を殺めたという人物が現れた。この人は死んだら終わりだ。すべてが無に帰ると思っているのかもしれないが、死んだら、この人生で味わった以上の後悔の苦しみを味わうことになる。それを多くの人は地獄と呼ぶが、閻魔大王の灼熱の地獄以上の魂の苦しみが待っているのである。さて、私たちにお盆という死者との対話の習慣があるように、世界中で、死者との対話の習慣がある。グアテマラでは11月1日、日本のお盆にあたる「死者の日」を迎え、巨大なたこを揚げる伝統行事が開かれたという。（くちなし亭、2021.11.03）
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