NHKは2020年の東京オリンピック開催に合わせ、8Kテレビ実現を模索しているようだ。4Kテレビでも、繊細さは優れているようであるのに、その倍の解像度であれば、ある意味、やりすぎという趣もあるように感じれるのである。人間の目というものは、見たいと思うものには焦点を当てるが、そうでないところは、見ていない機能があって、それで、均衡がとれていると思うのだが、テレビと言う限られた空間、全体に焦点を当てている人間の目が、その繊細さゆえに、疲れ果ててしまうのではないかと憂えるのである。さて、テレビと観客席で見る違いとは何だろうと思うのだが、例えば、サッカーの試合なので、テレビは試合展開に合わせて、ボールを追う。しかし、観客席にいる人間はボールも追うけれど、ひいきの選手も追う。その選手が試合とは関係ない場所で、転んでいたりするのを見るのが好きなのである。AKB48などのステージならば、あれだけの数の少女たちがいるので、人によって、目のやる場所が違って当然である。でも、たぶん、テレビ映像ならば、センターと言われる場所に立っているアイドルを中心に放映するはずである。次世代テレビとして、立体テレビの開発なども良いかもしれないけれど、テレビに個性を入れる方法も考えてもらいたいものだ。