風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

北尾トロさん講演会@三省堂神保町本店8F

2007年09月23日 | 出版
昨日は15時から三省堂書店神保町本店8階で北尾トロさん講演会「古本についてぶらぶら語ろう」が行われるため、朝からソワソワしっぱなし。そのせいか家を出る前に1回、会社に着いてから1回、喫茶店で1回排便したのにも関わらず腹がゴロゴロいう。
10時頃出社しメールチェックをすると、トロさんから本日予定していた打ち合わせ時間には間に合わないとの連絡が。なぬぬぬー、予行練習ナシで本番かいな!と小心者のわたしは大変ビビり、今にも逃げ出したいぐらい。すかさず腹がゴロゴロと音を立てる。
腹をなでながら、まずは昨日のうちに腹巻オヤジが仮組を終えた『広告クリエイティブ論』のゲラを某大学の教授ボックスへお届けにうかがってから、三省堂書店神保町本店の担当Aさんにイベントの確認の電話を入れる。その後、直納分の『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』と『ヘンな本あります』を抱え、北尾トロさん、ゲスト出演者の斉木博司さんあきやまみみこさん、腹巻オヤジとの集合時刻である14時まで神保町をウロウロ。もちろん頭の中は講演会の進行のことでイッパイだが、画像をプロジェクターで映し出すためにパワーポイントを使うことになりそうなので、某書店でパワポのマニュアルを立ち読みさせていただき本番に備える。

13時過ぎに公衆電話から着信があり、出るとあきやまさんからだった。携帯電話を自宅に忘れてきたために打ち合わせキャンセルの連絡が届いておらず、予定していた13時に来てくださっていたのだ。あわてて集合場所ににしていた自遊時間内の上島珈琲へ向かう。そこでほんわか穏やかなあきやまさんと雑談をしているうちに緊張がほぐれ、血の気が引きすっかり冷たくなっていた指先に熱が戻る。そうこうしている間に14時となる。

トロさん、斉木さん、腹巻オヤジと合流し、三省堂神保町本店8階イベントスペースへ移動。三省堂の担当Aさん、Sさん、Oさんにご挨拶してから、トロさんが持ってきてくださった画像がしっかりプロジェクターで映し出されるか斉木さんがチェックしてくださる。ここで斉木さんが画像係を引き受けてくださることになり、ひとつ肩の荷がおりてホッとする。チェック後、7階の控え室へ案内していただき、しばし雑談。こうして特に打ち合わせをすることなく開演時刻を迎えた。

15時開演。「それでは北尾トロさん、よろしくお願いいたします!」と叫び、講演会がスタートすると同時に、準備していた原稿はすっかり飛んでしまった。トロさんが『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』執筆の経緯についてお話ししている間に、次の質問を整理しておかなければならないのに、原稿に目を通してもどの質問もしっくりこないのだ。足がガクガク震えて立っていられず、机に置いた手で支える。助けを求めるように、ヘンなタイミングであきやまみみこさんに登場していただき、装丁デザインについてお話いただくと、これまたおかしなタイミングで退席いただく形に。こりゃあトンチンカンな進行に違いない。そう思うと、布袋を頭からかぶって退室してしまいたい気持ちでいっぱいとなる。
すぐさま今夏オープンした「高遠 本の家」の話に進むため斉木さんに登場していただき、トロさんが先日ご家族で行ってきたという新潟の古本村「追分コロニー」の画像が映し出されると、会場の皆様の注意が一気にスクリーンへと移動し、さらにトロさんと斉木さんの対談が盛り上がってきたところでようやく足の震えがおさまった。ここからは余計な口出しをしないよう気をつけ対談を見守るマタンゴだったが、イギリスの古書の町「ヘイ・オン・ワイ」や「高遠 本の家」の画像、さらに斉木さんの真っ赤で情熱的なブラウスに目を奪われながら、気分はもうすっかりお客さんだった。ああ聴講者だったらどんなに気楽で面白いだろうと思いながら、お二人の熱い古書トークに耳を澄ます。

講演終了後に実施したサイン会には多くのお客様が並んでくださり、せっせとサインをするトロさんのお手伝いをする。その後、水をガブ飲みしているところに、ピシッとしたスーツ姿の男性に「マタンゴさんですか?」と声を掛けられ、ドッキリ。どこかでお会いしたことがあるような気が。すると、以前バドミントン部でご一緒したG書林のAさんだということがわかり、記憶を手繰り寄せると、そのスーツ姿とジャージ姿のギャップにクラクラする。Aさんが「うちで一番オカシな本だと思います」と小野法師丸著『コラム息切れ』をプレゼントしてくださった。Aさん、お忙しいなか足をお運びいただきありがとうございました!またバドミントンでお手合わせよろしくお願いいたします。

サイン会を終えたあと、クールダウンを兼ねた反省会をするため、北尾トロさん、斉木博司さん、あきやまみみこさん、『ワガママな病人VSつかえない医者』(文春文庫)著者の和田靜香さん、I出版企画のSさん、腹巻オヤジ、マタンゴの7人で三省堂の向かいにあるさくら水産へ向かう。反省会のつもりがいつの間にかSさんのトークショーとなり、あっという間に時が経つ。講演会の興奮がなかなかさめないマタンゴは心ここにあらずの状態が続く。

その後、あきやまさん、Sさん、腹巻オヤジ、マタンゴの4人で二次会へ。ここでオヤジに司会についていくつか注意され、ようやく反省会らしい飲み会となったのでした。

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思い返しますと『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』刊行前から「トロさんのサイン会をやりたいんです!」と意気込んでいたマタンゴでしたが、トロさんは「(自分には)集客力ないよ」と乗り気ではありませんでした。そんななか三省堂神保町本店のAさんにサイン会のお話をいただき、そこで半ば強引にトロさんを説得し、今回講演会をおこなうことができました。斉木博司さんとあきやまみみこさんにご協力いただき、こうして多くのお客様にご来場いただくことができ大変うれしく思っています。

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