風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

嵐を呼ぶ男

2007年09月06日 | 出版
昨晩の天気予報では翌朝台風がやってくる見通しだったのだが、今朝窓を開けたらサンサン太陽がのぼっていたため拍子抜けしてしまった。大嵐を想像していただけに残念に思ったが、いつ大雨に見舞われるかわからないので早めに出社する。

出荷作業後に、『映画はこうしてつくられる』のテープ起こしの続きをやる。昼前に、I出版企画のSさんが請負仕事の件で来社。最近いろいろと忙しいそうでお疲れ気味の模様。

昼食後に、請負仕事のゲラの校正をしてから、組版データの修正作業に入る。
15時頃、吉原印刷のSさんとFさんが来社。Sさんに束(つか:本の厚さ)のサイズの出しかたを教わる。例えば、「淡クリームラフ書籍」という用紙を使用する場合、紙の見本帳を見れば紙厚は120μ(ミュー、ミクロン:1000分の1ミリ)なので、これをミリ単位に直すと0.12。320ページの本を作る場合本文は160枚の紙を使うので、0.12mm×160枚=19.2mmとなる。これでカバーを作成する際に、背の本文の部分(表紙となるボール紙の部分は含まない)は20mm弱と推測することができる。Sさん、勉強になりました。ありがとうございます!

倉庫から伝票整理を終えて戻ってきたオヤジが、「マタンゴ君、このクソ金が無いときに取次用の伝票用紙が切れてしまった」と肩を落とす。我が社の伝票は、おそらく風塵社創立以来ずっと使い続けているMS-DOS機とプリンタで打ち出すため、紙も古いタイプなのだ。そのため一巻き7350円と大変高価な代物である。それでも伝票が無いわけにはいかないので、この特殊な用紙をいまだに扱ってらっしゃるご近所のY出版へ電話をし、小切手の引き落としを20日以降にしてほしい旨をお伝えしてから買いに行く。エッサホイサ伝票が入ったダンボールを抱えて歩いていたら、ポツポツ雨が降ってきた。徐々に強さを増す雨から逃げるように走って社に戻る。濡れたダンボールをオヤジに渡し、頭に乗っかった水滴を拭いてから請負仕事の修正作業の続きをする。

台風直撃の今夜、腹巻オヤジは渋谷へ飲みに行く。なんと本日夕張から友人が会いにくるそうなのだ。マタンゴもホステスとしてお供するのだが、きっと飲み屋はガラガラなんだろうなあ。どんな嵐が見られるかハラハラしながら夜を待っている。カッパを持ってくればよかった。

本日、『紙の爆弾』最新刊の10月号が届く。松岡社長、いつもありがとうございます!

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来月22日、『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』刊行記念・北尾トロさん講演会「古本についてぶらぶら語ろう」を三省堂書店神保町本店8階にて行います。
装丁のあきやまみみこ先生もゲスト参加される予定で、製作の裏話、本には書けなかった旅の秘話など、楽しい話が満載のトークになります。
ぜひご来場ください。
なお、腹巻オヤジは資金繰りの旅に出ている予定です。

【日時】
 2007年9月22日(土) 開場14:30 開演15:00(終了は16:30頃を予定しております)
【会場】
 三省堂書店神保町本店 8階特設会場(8階特設会場へは、正面入口側エレベータから)
【応募方法】
 『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』をお買い上げ・ご予約のお客様先着100名様に1階レジカウンターにて整理券を配布しております。講演終了後、サイン会を行います。
【お問い合わせ】
 三省堂書店 神保町本店 03-3233-3312(代) 10:00~20:00

詳しくは、三省堂書店告知のページをご参照ください。
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