風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

またまた開店休業の予定

2015年09月03日 | 出版
昨日述べたことの続きであるが、本日、早速K刑務所から差入品についての照会状が届いた。宛名には小生のフルネームが書かれている。「なんやそりゃ?」と当たり前に思うわな。電話では「風塵社の腹巻と申します」と苗字しか述べていないのに、「腹巻おやじ様」と宛名に記されているのだから。
これまでのNさんとの文通などから、風塵社名で差入を送った場合に、風塵社のだれが送ったものなのか、K刑務所もしっかり情報管理しているわけである。それをわかったうえで、個人名を書き落としたがゆえに差入をしないというのでは、お役所仕事の誹りを受けてもしょうがないことだろう。
こういうくだらない話にお付き合いするのは面倒くさいだけで、歓迎するわけがない。そのうえ、K刑務所も上記のことをわかりきったうえで、どうしてAさんに照会状を送ったのだろうか。おそらく単純な事務手続き上のミスだろうと想像するけれど、お役所仕事であればこそ、それは許されないことでもある。
『未来世紀ブラジル』の冒頭のシーンで、役人の打っているタイプライターかなんかにハエが挟まって人名のスペルミスが生じ、無関係な人が逮捕されていくというのがあった。つまり、「お役所仕事でミスは許されない」と述べたけれど、人間のなすことにミスは付き物である。我々は神ではないのだ。したがって、ミスがあってもそれをリカバリーできる制度設計が必要ということになる。
蛇足であるけれど、死刑制度はそのミスがあったとき、絶対的にリカバリーすることはできない。それゆえに制度としておかしすぎると小生は考える。死刑制度に反対する理由はそれだけではないけれど、官僚組織というものは無謬性の神話に閉じこもろうとするものなのであるから、リカバリーできる制度設計というものは官僚どもも解放してあげるウイン・ウインなあり方なのではないかと想像するものである。
K刑務所のどうでもいいような話から、風呂敷を少し広げすぎたかもしれない。酒飲みながら書いていると、ついつい気分が大きくなっちゃうんだよね。それでも、紹介状は明日にでも返送しておくことにしよう。ついでに、Nさんにもまた手紙を書かないといけないのかな。それにしても、『未来世紀ブラジル』のデ・ニーロは、まったく無駄にカッコよかった。
そこで、来週の風塵社は開店休業の日が何日か生じることになる。会社なんか来てられねーよ、という状況があるからなのだ。そのためにも、現在抱えているテープ起こしの作業を早く終わらせないとしょうがない。そのためここ数日その作業に没頭することになった。
前にもさんざん述べたことだけど、テープ起こしは本当に大変な作業である。これまでもずいぶんやってきた作業ではあるが、いまだに疲労困憊してしまう。ところが、テープ起こしを専門にされている人もいるわけで、ものすごく高い能力をお持ちなのだろうと想像する。
そこで、この間作業をしていて、ようやく気が付いた。小生の場合、5分の話を起こすのに30分ほどかかる。そこで作業をいったん中止にして休憩を入れないといけないのだ。そこで切らずにダラダラ作業を続けてしまうと、それからしばらくして完全に集中が切れてしまう。そうなると作業を続ける意欲がしばらく戻らなくなり、ネットで囲碁に没頭することになる。そのため、まだ集中力が残っているうちに一度やめてしまうのだ。
これは机上の空論であるが、そうした場合、60分の話を起こそうとしたら、5分掛ける12回なので、6時間で作業そのものは終わり、そこに休憩時間を加味して、だいたい1日もあれば作業を終わらせられるということになる。したがって、これまで小生が目安としてきた1時間分のテープ起こしに1日というペースの裏づけが実証されたことになる。それがどうした、というご意見には耳を貸さない。
現在、出勤前に自宅でOさんの某講演のテープ起こしを少し終わらせ、会社に着いて「救援」の作業をちょろっとやって昼飯を食べてから、午後は某取材テープの起こし作業という日々が続いていた。本日は久しぶりに雨も降っていないので、ジョギングで会社に向かうことにする。
そうすると、現在起こしているテープの語り口が、走っている小生のオツムのなかでポリフォニーで共鳴し始めてきやがった。しかも、それぞれはまったく別の内容で関連性などない。関連性のない声ある声が、勝手に響いてくる。走りながら、いよいよ精神を病んできたのかなあとわが身を案じてしまう。やっぱり、二つ同時進行は重いわ。しかし、それをこなさないとしょうがないのである。
それでも本日は、取材テープの起こし作業は終わりとなる。あとはこれをリライトし、関係各位に送るだけなのだが、来週はそんな予定なので、どのくらいで終わるのか見当がつかない。あとはOさんの講演か。こちらはリライト作業がそれほど大変ではないのだ。Oさんのすごいところは、話し言葉がほとんど文章になっている点にある。

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