風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

北海道最終日(続)

2006年06月15日 | 出版
6月14日(水)
朝一で小樽築港へ向かう。札幌からJRで45分ほどかかるので早めに出発したのだが、快速だと20分で着くことに遅ればせながら気づく。駅に着くとまず目に入るのが、海に向かって花開く観覧車だ。
昔、腹巻オヤジも出張でこの地を訪れ、同行したP舎の営業部長と乗るかどうか迷ったという話を聞いた。結局男二人で乗るのはやめたらしいが、わたしだったら時間に余裕があれば乗るのにな。いつもなら横浜・桜木町の巨大観覧車でさえ目もくれないマタンゴなのだが、霧がかかった幻想的な海を一望できる観覧車なら乗ってみたいと思うのだった。
ショッピングモール内のフードコートでイカ焼きそばを食べ、ぼぉっと海を眺めていると、そのファンタジックな風景に吸い込まれていく。
そういえば、そろそろ出張手当の底がつきそうだ。到着の速い特急電車よりもその半額の高速バスを使ったり、なるべく歩いて移動したりと何かと節約を心掛けているのに減りいく出張費。オヤジは、売上を見てから足が出た分は支払うといっていたから、いい成績をおさめなくてはならんのだ。お金の話は否応なしにマタンゴを現実の世界に連れ戻す。
昼過ぎに、地下鉄南北線の澄川駅から徒歩10分ほどの場所にあるコーチャンフォーという書店さんへ向かう。札幌市とミュンヘン市は姉妹都市なのだそうだ。この澄川駅にはミュンヘン橋という橋が架かっていて、そのすぐ側にコーチャンフォーがある。アポをとった時間よりも早く着いたので、隣接したミスドでモチモチのポン・デ・リングを2個食べながらクールダウンする。今日は日差しが強かった。帽子を買おうか本気で迷うマタンゴだった。
新千歳空港から仙台空港へ飛行機で移動する。蟹ほぐしといくらが乗った弁当を食べながら出発を待っていたら、不安をかきたてるアナウンスが流れる。仙台空港付近は霧が立ち込めているため、着陸できないと判断された場合は羽田へ行くというものだった。それを聞いた仙台行きを待つ人々は一同ざわめいた。昨晩はススキノ、今夜は歌舞伎町か!ウヒャヒャヒャと、明るく捉らえる人もいれば、深い溜息を吐くものもいる。
仙台空港で無事着陸した時には拍手が沸き起こった。その瞬間、なんだかわからないけれど、涙が出そうになった。明日から仙台の皆様、お世話になります。

画像は、小樽築港駅前にある虹色の観覧車。


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