
都内の書店さんからまわりはじめた営業も徐々に首都圏へと行動範囲を広げ、ハードな地方出張を2度経験し、最近は担当さんを前にしても心臓がバクバク鳴ることはなくなった。当初は緊張のあまり手に汗をにぎり、何から話したらいいのかわからなくなるほどだった。先行きが不安で自分の営業スタイルを確立しようと試行錯誤するのだが、はじめのころは空回りばかりしていたように思う。それでも顔見知りの担当さんが増えると、そこで世間話をする楽しみを覚え、営業の魅力に目覚める。
出版営業とは、こちらで用意した注文書を手に書店さんを回り、注文書に冊数を書き入れて書店印(これを番線印と呼ぶ)を押してもらってから商品をスムーズな流通の流れに乗せ、書店店頭に自社の書籍をおいてもらうことを意味する。
ということで、今日は出版営業について考えてみることにした。
1 出版営業はナンパに似ている
ナンパをしなくてもいい女が寄ってくる顔ヨシ金アリの男が大手出版社の書籍だとしたら、我々零細出版社の書籍はブサイク顔で金ナシの典型的なモテナイ君だ。そして書店の担当さんはナンパ対象の女性である。我々のスタイルは、美女に少しでも振り向いてもらえるよう、ない知恵を絞ってナンパに挑むモテナイ君に似ている。ちなみにマタンゴは、1回もナンパされたことがない!
出版社が書籍を作っても、出版社が直接読者に売るわけではなく、書店さんに販売していただく。そのため、自社の商品を1冊でも多く取り扱ってもらおうとする姿は、どことなくそうしたモテナイ君のナンパの姿に通じる。
2 出版営業マンはマゾヒストである
「オタクの書籍売れないじゃない」「あぁ、いらない、いらない」「ちょっとトレンドがわかってないんじゃないの」
毎度こんなことばかりいわれているわけではないけれど、時々書店さんから浴びせられる厳しい言葉はマタンゴの胃をキリキリさせる。しかしこれも回を重ねるごとに、嫌味をいわれることが病みつきになってくるようだ(オヤジ談)。書店さんがムチを持った女王様なら、我々書店営業マンは醜いオスブタだ。女王様からの愛のムチ(番線印)を受けるために精一杯懇願(営業トーク)する。女王様にお会いできなくてその場で愛のムチをいただけず、後日FAXとかで注文をいただくことがあるが、こういう場合、なんとなくオスブタはがっかりしてしまうものだ。
3 それでも行くのがマタンゴの意地よ!
意地なんてちょっと言い過ぎかもしれないけれど、それでも出版営業の面白さにマタンゴも目覚めつつあるようだ。特に風塵社のような零細出版社だと、日々の営業成績がガツンッと会社経営に響いてくる。一方で、企画・編集から制作、そして営業、出荷、広告、さらには返品、クレームと、1冊の本への関わりが非常に深い。零細ゆえにとても泥臭いスタイルでしか出版を営むことができないけれど、その反面多くの現場に行くことができるのでとてもやりがいがある。早く私もベストセラーを出して、腹巻オヤジに熱く抱擁してもらいたいな(ウソウソ)。
4 営業と返品の関係
ところで営業で好成績をおさめたとする。すると取次への出荷が増え、書店に書籍が並び、多くのお客様の目に留まることになる。さらに手に取ってもらい、最終的に全部購入していただけるのなら問題は何も起きずみんながハッピーになれる。ところがそこまでうまくいかない。出荷量が増えると必然的に返品も増える。どの程度が返品になるのかマタンゴにはまだ経験がなくわからないので、これから考えていく課題の一つだ。
画像は締め日後のP舎。写真奥は、熱弁をふるう木村恒久先生。
出版営業とは、こちらで用意した注文書を手に書店さんを回り、注文書に冊数を書き入れて書店印(これを番線印と呼ぶ)を押してもらってから商品をスムーズな流通の流れに乗せ、書店店頭に自社の書籍をおいてもらうことを意味する。
ということで、今日は出版営業について考えてみることにした。
1 出版営業はナンパに似ている
ナンパをしなくてもいい女が寄ってくる顔ヨシ金アリの男が大手出版社の書籍だとしたら、我々零細出版社の書籍はブサイク顔で金ナシの典型的なモテナイ君だ。そして書店の担当さんはナンパ対象の女性である。我々のスタイルは、美女に少しでも振り向いてもらえるよう、ない知恵を絞ってナンパに挑むモテナイ君に似ている。ちなみにマタンゴは、1回もナンパされたことがない!
出版社が書籍を作っても、出版社が直接読者に売るわけではなく、書店さんに販売していただく。そのため、自社の商品を1冊でも多く取り扱ってもらおうとする姿は、どことなくそうしたモテナイ君のナンパの姿に通じる。
2 出版営業マンはマゾヒストである
「オタクの書籍売れないじゃない」「あぁ、いらない、いらない」「ちょっとトレンドがわかってないんじゃないの」
毎度こんなことばかりいわれているわけではないけれど、時々書店さんから浴びせられる厳しい言葉はマタンゴの胃をキリキリさせる。しかしこれも回を重ねるごとに、嫌味をいわれることが病みつきになってくるようだ(オヤジ談)。書店さんがムチを持った女王様なら、我々書店営業マンは醜いオスブタだ。女王様からの愛のムチ(番線印)を受けるために精一杯懇願(営業トーク)する。女王様にお会いできなくてその場で愛のムチをいただけず、後日FAXとかで注文をいただくことがあるが、こういう場合、なんとなくオスブタはがっかりしてしまうものだ。
3 それでも行くのがマタンゴの意地よ!
意地なんてちょっと言い過ぎかもしれないけれど、それでも出版営業の面白さにマタンゴも目覚めつつあるようだ。特に風塵社のような零細出版社だと、日々の営業成績がガツンッと会社経営に響いてくる。一方で、企画・編集から制作、そして営業、出荷、広告、さらには返品、クレームと、1冊の本への関わりが非常に深い。零細ゆえにとても泥臭いスタイルでしか出版を営むことができないけれど、その反面多くの現場に行くことができるのでとてもやりがいがある。早く私もベストセラーを出して、腹巻オヤジに熱く抱擁してもらいたいな(ウソウソ)。
4 営業と返品の関係
ところで営業で好成績をおさめたとする。すると取次への出荷が増え、書店に書籍が並び、多くのお客様の目に留まることになる。さらに手に取ってもらい、最終的に全部購入していただけるのなら問題は何も起きずみんながハッピーになれる。ところがそこまでうまくいかない。出荷量が増えると必然的に返品も増える。どの程度が返品になるのかマタンゴにはまだ経験がなくわからないので、これから考えていく課題の一つだ。
画像は締め日後のP舎。写真奥は、熱弁をふるう木村恒久先生。
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