風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

神田、東京、日本橋、有楽町を歩く

2007年09月27日 | 出版
昨晩は缶ビールとワインとおつまみを買って、腹巻オヤジと三崎町にあるI研究室にうかがう。重要な打ち合わせを済ませてからプラカップに缶ビールを注ぐと、のどがグルルンと鳴る。
I先生は筆の進みが早く、はじめに交わした打ち合わせどおり締切を守ってくださったので、それにこたえるようにしてオヤジが組版作業を進め、順調にこのたび初稿ゲラが完成。必ず週明けのわたしたちが出社する朝9時半までには届くよう徹夜で執筆してくださる徹底ぶりで、安心して原稿を待っていられる1カ月間となる。これはI先生が長年CMクリエーターとしてご活躍されてきた際に培われた行動力の賜物なのだ。
映画の話になった時にI先生が、10月にCS放送「衛星劇場」で大島渚監督の「絞死刑」が放送されることをやや興奮気味に教えてくださった。この作品は一度DVD化されたそうなのだが既に絶版になっていてなかなか観ることができないとのこと。なので今回の放送は貴重なのだそう。
オヤジが「うちCS入ってないんですよ」と残念そうにいうので、「わたしもです」と二人ともショボン。しかし、マタンゴが住むオンボロアパートには「スカパー!」アンテナをつけている住人が数名いてなんだか不似合なんですよ、とお話をすると、「あそこら辺は文化水準が高めなのだ」と教えてくれた。風呂なしトイレ共同に住んでアパート代はケチってでも、テレビや書籍などにお金をかける、そういった人々が集う町なのだそうだ。たしかに我が家の共同便所からは日本を代表する女性芸術家の事務所が見えるし、近くには版元やスタジオが多く雰囲気はよいので、 「なるほど!」と手を打つマタンゴであった。
その後、仕事を終えたKB先生からI先生のもとへ電話が入り、KB先生が合流することに。ここで下町のナポレオン「いいちこ」を一本買い足し、ロックで飲みながら二次会がスタートする。23時半、解散。

今日は、昨日書店向けにファクスした「著者出演!」注文書の反応が気になったので、9時には出社し、ポップを作成してから出荷作業をする。出荷作業を終え、メールチェックをしてから、オヤジの出社を待たずに営業へ出る。今日は神田、東京駅周辺、日本橋、有楽町の書店をまわる。
日本橋の三越にある丸善に入ると、まず小林信彦さん著『日本橋バビロン』(文藝春秋刊)が積まれていて目に入った。本日18:30より3階特設会場にて小林信彦さんのサイン会がおこなわれる模様。
東京駅にある大丸の三省堂が、紳士スーツ2着よりどり25000円の催会場に様変わりしていて驚く。併設されていた喫茶店はそのまま営業していた。

旭屋書店有楽町店のKさんに『再チャレンジ宣言』をオススメすると、即座にレジのスキャンのような機械を取り出し、ISBNコードを見ながらピピピピ操作しはじめた。どうやらこの端末で受注できるらしい。何冊注文してくださったのかは短冊が来てからのお楽しみとなる。

絞死刑

ポニーキャニオン

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日本橋バビロン
小林 信彦
文藝春秋

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