風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

山羊座の星回り

2006年04月13日 | 出版
今日は電車に揺られる時間が長く、マタンゴは深い眠りについてしまった。
ふと気がついたときには目的地を通り過ぎていた。
すでに正午を過ぎている。慌てて下車したら、同時にメールを受信した。

「占いによると、本日の山羊座は絶不調。
それにもめげずマタンゴは、長老さまの教えを胸にがんばるのであった。腹巻」

さすがはオヤジ、である。この絶妙なタイミング。
世界中にいる山羊座の不幸を一手に引き受けた気になりながら、
反対車線に移動した。

A書店の担当さんは公休だったので、注文書とPOPをお渡しして、
大型デパートの8階にあるB書店へ向かう。担当さんが着替え中のため、店内で待つ。
しかし待てども待てども姿の見えない担当さん。焦りがつのっていく。
ようやく会えても、すぐにレジに入らなくてはならなくて慌ただしい。
『うたうぬりえ帖』と新刊を受注していただく。
POPは飾る場所がないので受け取ってもらえず。
西口横にあるC書店は月末に移転が決まっており、売れ筋以外は既に移動がはじまっていた。
担当さんに話を聞くと、新店舗には芸術書コーナーを作らない予定らしい。
そのため受注していただけなかった。芸術書に特化した書店はよく見かけるが、
芸術書を扱わない書店ができるのか。ため息が出る。

D書店へ向かうため電車に乗り込む。担当さんが他の版元さんと商談中のため、しばし待つ。
『うたうぬりえ帖』の売れ行きを聞き、一緒に『絵手紙ぬりえ帖』をお勧めし、
POPをお渡しする。その後、新刊のご案内をしても5分はかかっていないだろう。
もう少しゆとりを持って話せればよいのだが、どうも早口で押し進めてしまう。
改善点のひとつだ。努力せよ、マタンゴ。
E書店へ行くと、ぬりえコーナーを整えている書店さんがいた。
そのかたを担当さんだと思い込み、商談を始めてしまったのだが、
本日は担当者がお休みのため、注文書とPOPを預かってもらうことに。

電車に乗り、F書店へ向かう。この駅にある駅ビル内のF書店・駅直結型のG書店・
大型スーパー内のH書店のすべてが、担当さんがお休みのため、お会いすることができなかった。
ここに来てどっと疲れてくる。タイムリミットが迫る。
気を取り直して、隣駅へ移動する。
駅構内のI書店はお客さんで大混雑。書店さんに話し掛ける余地が見当たらず、
先にJ書店へ行くことにした。担当さんは休みでいなかったのだが、
対応してくれた店長(あとでオヤジに聞くと名物店長らしい)に、
「そんな類似品なんて作らなくてもいいのに」といわれ、奈落の底へ落ちていきそうになった。
すっかり気落ちしてしまい、注文書を預かってもらわずに、
また伺いますとだけ伝え、店をあとにした。
もう一度I書店へ行く。レジに並ぶお客さんの列は途切れそうにないので、また後日伺うことにする。

最後に、腹巻オヤジも期待するK書店へ向かうべく電車に乗り込んだ。
地域最大面積を誇るK書店を前にして、気を引き締めなおす。
ぬりえコーナーの担当さんは、風麈社の『うたうぬりえ帖』が大人のぬりえのパイオニアだといってくれたが、
週に3~4冊他社から新刊が出ている現状で、棚にはまったく空きがないようだ。
犬猫ペットの担当さんに新刊のご案内をして受注していただいた。

帰り道、冴えない顔で下ばかり向いて歩いていたら、友人に声を掛けられたことに気づかなかった。


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