風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

ホワイトボードがほしい

2013年04月25日 | 出版
そういえば、最近走っていなかったなあと深く反省し、本日はジョギングでの出社。どうして走ろうとする意欲がわかなかったのだろうか。仕事が忙しいというのはあるけれど、それとジョギングはまた別物のような気もする。
それはさておき、久しぶりに社内の掃除も行うことにする。ここ数週間、ろくな掃除もしていなかったので、酒をこぼしたあとの汚ればかりが目に付くようになっていたのだ。酔っ払いはダメだねえ。
しかし、ジョギング通勤はやはり気分がいい。満員の電車に揺られていると朝から気持ちが滅入ってしまうのは事実だ。しかし、小生にとっての唯一の読書タイムである通勤時に本が読めないとなると、いつ本を読めばいいのだろうか。夜は毎日酔っ払ってしまうわけだし、これが一番頭の痛い問題だ。
そんなことを、会社に着いて早々に考えてもしょうがない。掃除が終わったところで、ソファにひっくり返ってまずは一服。本日中に終わらせないといけない用件を考える。あの作業を終わらせて、あそこにメールを送って、こっちの件も片づけたいけど、まだもどりが来てないしなあとしばし考える。考えてもすぐ忘れちゃうから、ホワイトボードが会社にほしいなあ。
とりあえず、N製本I氏に電話。明日着予定の『エンディング・ノート あなたへ』の受け取りについて確認。作業は順調に進んでいるので、A法律事務所女子部に、「明日、受け取りですよ」と電話を入れておく。
ところでこの本、あんまり考えず6月4日を奥付日にしてしまったけれど、いつ取次に見本に持っていこうかしら。それをどうするかは、連休明けに考えることにしよう。
ついで、次の新刊にとりかかる。そのオビ文は次のようなものだ。
「人が人らしく人として共に生きられる世界を夢見た男の物語」
これは小生が考えた文章ではない。ある文章を抜書きしてちょっと手を加えたというわけだ。しかも、原文は「人が人らしく人として共に生きられる人間の国を!」だったのだ。何が「国」なんだよ!と、自称アナキストの小生は腹が立ったので、そのへんを変えることにし、関係各位には昨日文案をメールで送っておいた。誰からも返信がないので、そのまま進めることにする。
ついでに、カバーのそで(カバーを折り返した内側)にも文章を入れることにした。曰く、
「ある時、レバノン南部の村が爆撃され、パレスチナコマンドとともに、生存者救出に向かったことがありました。私が担当した民家には女の子二人、男の子一人がいたはずで、瓦礫の山の中を彼らの生存を望みながら掘り返したものの、出てきたのは女の子二人の遺体と、ぐちゃぐちゃになった車のオモチャを握りしめた男の子の右手だけでした。そのオモチャはつい一週間前、私が彼の誕生日にプレゼントしたものでした。偶然にも難を逃れたその男の子の兄二人は十代前半にもかかわらず、「今すぐコマンドに入れてくれ!」と涙ながらに叫んでいました。それを見た時、私にはそれまで以上に敵に対する憎悪心が拡大しました。屈辱の中に自らの意志を殺し、強い者に服従し、日常に埋没し、大勢に流されて生き長らえるのか、それとも、闘いの中で死をも恐れず生きるのか、選択する道は決まっています。 『一審最終意見陳述書』から(本書未収録)」
未収録の文章をカバーのそでに、あえて本書の案内文として入れるのも大胆だとは思うが、その本の主人公の人生そのものがかなり大胆だったのだから、そのくらいは許されるだろう。
こうしたデータをTさんに送信し、Y印刷にはバーコードを作ってちょうらいというメールを送り、年譜つくりの作業に入る。実は、この作業にはアンチョコがあるのだ。まずはエクセルで西暦とか事項ごとの列を作り、そのアンチョコからコピペしていくだけである。
ところが、晩年の病気の治療歴やそれに伴うさまざまなことは手許にデータがない。そこで、同志Nに電話を入れる。
「コラっ、おっさん。××の入院だとか病状の悪化だとかわかる資料ばなかと?」
「なん。そげなこと急に言われたかてばってん、すぐ出てくるわけなかとや」
「ほな、わかったけん、至急探してファクス送ってくれんね」
同志Nが探している間、こちらは作ったエクセルファイルをテキストに落とし、それをインデザインにぶち込み、表にしていく。こういう表にする作業って、昔は本当に大変だった。最初に表の枠を作って、そこにテキストを流し込んでいたから、少し修正が入ると全体が狂って涙が出そうになったことが何回もあった。
しかし、今は表組み機能が楽ちんにできているから本当に助かる。まあ、だいたいこんなところかなあというものができたところに、同志Nからのファクスが流れてくる。それを見ながら、年譜に入れることをピックアップして入れていったのだけど、最後の数年分がわからない。さすがは同志N、常につめが甘いんだよな。
しゃあないから、できたところまで関係各位にPDFを送っておくことにする。

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