サラエボの雪

冬季オリンピックが始まりました。

久々に日本選手団に　活気があるように思えます。
トリノよりは　いいんじゃないでしょうか。


入場行進で　ボスニア・ヘルツェゴビナの登場に　あの紛争を思い出しました。
サラエボ冬季オリンピックでは　引退していたフィギュアスケートの　カタりーナ・ビットが『花はどこへいったの？』を滑ったのが印象的でした。




　サラエボの雪


どうして同じ国民なのに
いがみ合わなければならないの？

川の向こうは
セルビア人居住区

ボシュニャク人の少女が
川の向こうで
セルビア人に囲まれた

一人の青年が助けてくれて
橋まで送ってきてくれた

そんなに優しい人を
好きになってもいいじゃない

夕暮れに毎日二人は
橋の上でそっと会っていた

なのに橋は閉鎖され
それでも二人は
会わずにはいられない

敵対するようになった
二つの民族
同じ国に住んでいるのに

いつものように橋の上
こちら側から青年が
向こうから少女が
撃たれて倒れた

かすかに指が触れていた


誰も遺体を引き取りに行けない

橋の向こうの人も
橋のこちら側の人も

翌日セルビアは大雪となり
二人の遺体は雪に埋もれた

世界中にその映像が流れ

やがて紛争は終わりを告げ
民族のわだかまりより早く
雪が融けて


人々はこぞって橋に向かったが
二人の遺体は跡形もなかった


雪よ
サラエボの雪よ

聖なる雪よ



今日も東京は雪模様です。　　　　　　　　


　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　





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言葉を預金

　

なーんでも言える友達が　一人います。




　言葉を預金


あら戴いた言葉を
お返しするわ

貴女以前言ったじゃない

前向きに励んでいれば
道は向こうからやって来るって

この言葉
そっくりそのまま
お返しします

じたばたしなくっても
大丈夫

賽は投げてみる
そして
ドーンと構えて待つ　


貴女から預かった言葉を

今日は私が
引き出して。




私も彼女に預けてあるそう。




　　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　　





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菅野美穂 『曲げられない女』

　

再び菅野美穂さんのTVドラマ『曲げられない女』です。

先週は　安っぽい展開になるのかと　心配しましたが　昨日は面白かった。

遊び人風の　谷原章介さんが　始めて恋をする　そんな突拍子もない設定も　こんな女の子（女性と言うべきですが）になら　あり！　と納得です。

塚本高史の　普通の真面目感の男性も　こんな立場だったら　そうなるんだろうなあ。
こんなに一本気な人物ばかりだったら　しょうもない男にしか見えない　と作者は言いたいのでしょう。

永作博美もよかった。　
この方の演技力、独特の存在感に敬意を表していましたが　先週の放送分では　ただの軽い主婦にしか見えなかったので　ちょっと失望していました。
彼女のせいでなく　ストーリーのせいだったのですね。


菅野美穂さんですが　先日の嘘っぽい母親の病院脱走劇でも　ひとり真に迫っていた　集中力のある演技に　大満足　来週の放送ががとても　楽しみです。


もうひとり（？）　ワンちゃんの名演技にも　見入ってしまいました。　

子供役も　よかった。
清志郎くんだけが　子役でないと　来週も頑張って！



　　　　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　　　　　　　

　



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憐れむひと

かわいそう　って　上から目線。




　憐れむひと


一人暮らしの
母を訪ねました

と
50才にもなろうという
男

兄が二人もいるのに。

帰ろうとすると
夕食を食べていけと
いう

特売で一匹７０円の鰯を
一匹づつ　食べました

ページをめくるだけの
日々の味が
差し引かれて

母には　美味しく
私には　不味く


医師だった父親を
早くに亡くし

家計を思い
私だけ医学部には
行かなかった

一人で事業をしているが
この不況で
今はいっぱいいっぱい

淋しく暮らしている
母をこうやって
時々訪ねるしかないのです

と
母を憐れみながら

自分を憐れんで。




憐れみは　上から目線　不遜かもしれない。
もしくは　自分の中にもある　かわいそうな部分に　自分で　同情している？




　　　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　　　




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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アナ・ムグラリスのシャネル

何ともクールな　シャネルです。

『ココ・シャネル』『ココ・アヴァン・シャネル』　に続いて　日本で公開された映画『シャネル＆ストラビンスキー』に於ける　アナ・ムグラリス演じるシャネルです。

1920年に焦点を絞った　シャネル像は　富も栄光も手に入れています。
不遇のストラビンスキーを　家族6人共々　郊外の別宅に住まわせて　生活の面倒を見る。

同時進行で　後に有名になる香水　シャネル№５　を生み出します。

一事期　二人は愛人関係になりますが　ストラビンスキーの妻は病弱　シャネルは永遠の恋人と言われた　ボーイ・カペルをなくしたばかりで　なり行き上の関係のよう。
性描写もそのものずばりで　ロマンのかけらも感じられません。
監督の意図する所なのでしょう。


シャネルは　1913年の初演では大悪評だった　『春の祭典』を　1920年の再演で大成功を収めさせる　スポンサーになります。

シャーリー・マクレーンの映画『ココ・シャネル』は　一時隠遁していたシャネルがパリのオートクチュールに70才で復活するも大失敗、　進退を賭して再チャレンジ、アメリカで受け入れられる　顛末を描いたものですが　いいものは良い、信念を通す大元は　ここにあったのですね。

この映画でもちらっと出てきますが　シャネルはお針子との賃金トラブルが度々あったそうです。
それに嫌気がさしたのと　第二次世界大戦中　ナチスの将校の愛人だったのとで　シャネルは　戦後　香水とアクセサリー部門を除いて店舗を閉鎖　スイスに隠遁していました。
復活のコレクションが大失敗だったのは　ナチスを憎むフランス人気質もあったのです。


シャネルを演じた　アナ・ムグラリスは父親がギリシャ人だそう。
甘えのない堂々とした背格好は　その血のせいなのかも。

2002年から　シャネルのモデルをされているそうです。
現在はシャネルのモデルは　『ココ・アヴァン・シャネル』　で主演した　オードリー・トトゥが多いようです。
シャネルはあまり大柄ではなかったよう、写真で見る限りこの方が一番近いように思えます。



　　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　　



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インストラクター由季ちゃん 於新百合丘ティップネス

去年町田のティップネスに代行で来たのは　4年前一緒に舞台で踊った　直江由季ちゃんでした。

当時高校3年生、現在は　22歳になられたそう。
躍動的な動きは　今もそのまま。

新百合ヶ丘ティップネスで土曜日19時50分から　45分間の　adidas style　DanncexDannce に参加、しっかり汗もかき　楽しかったです。

この　adidas style　DanncexDannce　のレッスンは　ティップネス各店で　同じ振り付けであります。
同じものと言ってもインストラクターによって　楽しめ方が違う。

以前町田店で　参加した時は　ちっとも楽しいと思わなかったのですが　由季ちゃんのレッスンは　人柄そのもの　明るく分かりやすく　エンジョイしました。


その由季ちゃんですが　3月27日於六本木スウィートベイジルという所で　DDD　STYLI HIPHOP　の舞台に　参加されるそうです。


DDDという　ダンス専門の月刊誌のイベントです。　

今日は　スポーツジム事情に疎い方には　分かりにくい話題ですみません。



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『シャネル No5』

云わずと知れた　香水の名前です。



　シャネルNo5


ストラビンスキーを
愛人にしたけれど

やっぱり
ビジネスが一番よ


コルセットなんて
くそ食らえ！

長い髪なんて
ナンセンス！

人は私を
奔放な女と呼ぶけれど

心の奥底に
育った孤児院の
修道女を抱いている

身にまとう服は黒
黒を際立たせる　白

いいえ
身にまとう服は白
白を際立たせる　黒

シンプルにシンプルに

女は香で表すわ


ノン　ノン
南フランス、グラースで
花の香にダメだしばかり

すぐ消えてしまう香なんて

そう合成香料アルデヒドとの
交わり

消えない香の
サンプルNo5
これだわ




翌年　シャネルNo22　死の前年の1970年に　シャネルNo19　が発売されます。

ストラビンスキーは　シャネルにとってはボーイ亡き後の　ただの繋ぎだったようです。
ストラビンスキーのほうは　かなり本気だったようで　「フルシネラ」という曲を　彼女に捧げているそうです。


アバンチュールと　芸術は全く別のものと　『春の祭典』の再演に　匿名で30万フラン　現在の日本円で6000万円くらいを　バレエ・リュスを主宰する　ディアギレフに寄付し　衣装もてがけています。

格好いいーーーー！


度肝を抜く大物食らい、　男を手玉にとってのし上がって行ったシャネルが　唯一貢いだのが　ストラビンスキーでした。
奥さんと4人の子供を含めて　生活の面倒をみます。




　　　　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　　　




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シャネル＆ストラビンスキー

去年から相次いで公開されている　ココ・シャネルの3本目の　映画の題名です。

1913年ストラビンスキー作曲、ニジンスキー振り付けのバレエ・リュスによる　『春の祭典』がパリのシャンゼリゼ劇場で　初演され散々の酷評をうけます。

1917年のロシア革命で　パリに亡命し、不遇をかこっていたストラビンスキーを1920年の一時期シャネルが　家族6人ともども面倒を見、『春の祭典』の再演を援助し　成功させるーーのに焦点を絞った映画です。

生涯の恋人と云われたボーイ・カペル（2009年9月26日『映画ココ・アヴァン・シャネル』2009年9月29日『ココ・シャネル・はへビースモーカー』当ブログ）を亡くしたシャネルが短い間だが　ストラビンスキーと愛人関係にあったという設定です。

ボーイ・カペルが車で出かけるのを見送った（その数年後ボーイ・カペルは自動車事故で死ぬので何とも象徴的なプロローグです）シャネルはその足でシャンゼリゼ劇場に行きます。
ロシアのバレエ団、バレエ・リュスの『春の祭典』が初演されるのです。

今見ても前衛の　ニジンスキーの振り付けです。（2009年9月12日『バレエ・リュス　結成100年』当ブログも　是非御読み下さい）
2000年に　渋谷パルコ劇場で踊る若き日を東京バレエ団の首藤康之、晩年を市村正親の『ニジンスキー』を見ましたが　この『春の祭典』のバレエはさわりだけでした。
本当はどんなバレエなのだろうと　ずっと思っていたので　もう最初から興奮しまくりです。

12音階を完全に無視しているとしか思えないストラビンスキーの音楽、オーケストラボックスをよおく見たら　やっぱり管弦楽器ばかりです。
あの不思議な音はピアノでは出ない。


1920年の再演は　シャネルの衣装　ピカソのデザインのパンフレット、コクトーの寄稿、ルネ・ラリックの小道具と　目も眩むばかりの顔ぶれです。

この映画でもやっぱり　ピカソは会話にも出てきません。
彼の太陽並みのエネルギーは　名を口にするだけでも　主役を食ってしまうからなのですね　きっと。


ちなみに1881年ピカソ誕生、1882年ストラビンスキー誕生、1883年シャネル誕生。

ストラビンスキーはニューヨークで　シャネルはパリで　同じ1971年に亡くなっています。
ストラビンスキーは　ナチスにその音楽を嫌われ　アメリカに亡命していました。

ピカソは一年後の1973年没。

凄い時代があったものです。




　　久しぶりにピカソが語れて胸がわくわくしている

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ピカソ『女の頭部』

久々にピカソの話題です。

ロンドンのクリスティーズのオークションに　二番目の妻を描いた『女の頭部』が掛けられ

2日に　約810万ポンド、11億7100万円で落札されたそうです。

1967年（ピカソは1972年に死去）以来　40年間公開されていなかったそうです。

ピカソの作品の相続は　描かれている人、縁の深い者を優先に　なされました。

ジャクリーヌを描いた絵と言う事は　ジャクリーヌのものだった。

ジャクリーヌ亡き後は　最初の夫との間の娘が持っていたと考えられます。

ジャクリーヌの娘は　フランソワーズ・ジローの子供たちとほぼ同年代（2009年8月14日当ブログ　『楽園のギャング』）現在　60才を少し過ぎた頃です。

この年代は　人生を振り返って　足りないものに気づき　焦り始める時。

お金が必要になったのでしょうか。

今更そんな大金をどうされようとするのでしょう。

お母さまの　美しく描かれた絵だというのに。

ピカソはジャクリーヌを必要としながらも　憎み（当ブログ　2009年6月19日『鏡』参照）

ジャクリーヌのあられもない姿を描いたりしているのです。

11億円に驚いている場合ではありません。

な・な・なんと　3日には　ザザビーズで　ジャコメッティの『歩く男』が　史上最高の6500万ポンド、95億円で落札されたそうです。

お金って　ある所にはあるもんだ。

このブログは　ピカソの一生を詩で綴る事から　始めました。

2009年　5月13日　『鳩の足』　から　ほぼ年代順です。　

20世紀の天才画家が　どうして怪物と呼ばれるようになったのかを　人間学として　詩にしてみました。

遡って読んでいただけると　幸いです。

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貴乃花親方の意図

朝青龍関の　天敵だそうです。

貴乃花親方が慣例を無視して理事に立候補されたのは　横綱・朝青龍関の　常軌を逸した言動に　どうにも我慢が出来なかったからなのですね。

角界で一番お金になる朝青龍を　放任している理事会にも　我慢がならなかった。

立浪一門なのに　貴乃花親方に一票を投じたと宣言し　退職願いを出していた安治川親方も　慰留されて　出来レース感も否めませんが　目出度し目出度し。

一般人は誰も安治川親方なんて　知らなかったと思うので　安治川親方の勝ち。

貴乃花親方の理事当選で　今日の新聞の週刊誌の見出しは　朝青龍の悪素行ばかりですね。


正に堰（せき）を切ったとは　このことです。


内館牧子さんの役員辞任に危機感を抱いていました。
反対意見の言えない組織なんて　あっても意味がない、　むしろない方がいい。

角界の成り行きを見守りたいと思います。


貴乃花親方の勇気にも　拍手をおくります。

それにしてもブレインは　どなたでしょう？
　


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今日は節分

　　　　

　　　　　


　　　　明日は立春。

　　　　　


　　　　　福はうち～

　　　　　猫はそと～
　　　　　　　（赤い角　見えるかな？）




　　　　　　　　　　　　風呼r　でした　　　　


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雪の音

　

みぞれから雪に変わる時。



　雪の音


包まれて
消えていく

マシュマロ感の
深いしじま　

ひっそり
雪の音


バサッ
枝から落ちて

ピッチョン　ビッチョン
融けて軒から


ピシィッ！
凍った塊が
陽に割れて


窓辺で
耳を澄まします


こんな雪の日は。





ひよどりさん　やっとご出勤です。




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♪白い想い出♪ 山崎唯さん

　

山崎唯さん作詞・作曲の　『白い想い出』という　歌が大好きです。

実は今の今まで　「雪の想い出」だと思っていたのですが。

カラオケにない！　と怒っていましたが　題名を間違えていちゃあね。
今度確かめてみます。

山崎唯さんは　人形劇「トッポジージョ」の　トッポジージョの声で有名になられましたが
国立音大出の　立派なミュージシャンでいらっしゃいます。
1990年に57才で亡くなられました。

久里千春さんという女優さんと　結婚されていました。
久里千春さんは　高校生の頃からご家庭の事情で経済的にも独立され　大変に力強く生きてこられた方だそう。

山崎唯さんは　小さい頃から体が弱く　そんな久里千春さんに憧れられた　と　生前何かの番組で伺った事がありました。

オペラに造詣の深い　久里千春さんと　大変に仲むつまじく暮らしていらしたのが　印象的でした。

その山崎唯さんが　生前冬になるとTVで　グランドピアノを弾きながら　『雪の想い出』　をよく歌っていらっしゃいました。

♪雪が降ってきた～　　ほんの少しだけーれど　私の心の中に　積もりそうな雪だった～♪


暖かい御人柄が窺える　良いシーンで　もう一度見て（聴いて）みたいものです。

亡くなられてもう20年もたつのですね。




　　　　　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　　





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雪の朝

　

遅ればせながら　東京地方にも　雪が降り　ちょっぴり積もりました。



　雪の朝


いつもは早起きを競っている
老夫婦のお向かいさん

今朝は床離れが悪い
まあだ電気がついていない


花壇のローズマリー
雪をいっぱい背負って
前かがみ ああ重い


お隣さんは長期入院中
91才の一人暮らしのおばあちゃま
郵便受だけが朱い　おはよう


朝刊もまあだこない
暗い雪の朝

ぐるっと近所を見回して

私は雪を独り占め

エッヘン
私が独り占め




夜が明けて　お定まりの　雪烏（ゆきがらす）　カアー。




　　　　　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　　




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私を探して ！

　

輝いていた頃に　戻らなくちゃ。



　私を探して！


遠い昔に
出会った人が

私を探しているようで

あの頃に戻らなくちゃ

でも　
その頃の私が
分からなくて

いつも歌っていたよ
いつも踊っていたよ

そんな私を　母が
楽しんでくれていたよ

思い出しています
思い出せそうです

緩んだ体を
引き締めて
シェイプアップ
シェイプアップ

埋めた自分を
掘り起こし
どんどこ
どんどこ

ほら
もう少しで
戻れそう

探し出して下さい

誰かさん！



私がその頃の私に　会いたいのかも。




　　　　　　　　風呼ｒ　でした　　　　　　　　





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