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ピカソ・マニマニア

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カンタベリ物語  ジェフリー・チョーサー著

2022-01-23 19:09:58 | 
復活祭の頃、ロンドンからカンタベリの巡礼に向かう 同宿の30人がかわるがわる逸話を話す設定です。

イギリスの冬は長く、木の芽時のこのころは巡礼の名においての 物見遊山の旅だった。

    

14世紀末の話なので 物語は口承されたものを聞くという形でした。
チョーサ―も聴衆の反応を見ながら物語っていたそうです。

30人の面々は 聖職者が一番多く10人ほど。 騎士が3人、商人・大工・医師・コック・バースから来たおかみさん 等々。

   

話の内容はというと バーレスク と呼ばれる滑稽話が殆どです。

バーレスク とは パロディとか カリカチュアとか 食い違いから笑いを醸し出すもの。
ファブリオと呼ばれる滑稽詩の形をとられたりものもあるそうです。

額を出してはいけない修道女の 見事に広いおでこを賞賛したり、一人の娘を巡って決闘、勝った男がその後すぐ落馬して死んだ とか。

粉屋もただの教会との連絡員も みんな金をだまし取っているとか 騎士も僧も間男しているとか。


チョーサーは 10人が10日にわたって一人ずつ物語る デカメロン にならったそうです。


14世紀が身近に感じられます。
大学の面白い講義を聞いているような 斎藤勇(1929年生) という方の著。

同志社大学教授だったそう。

講義を聞いてみたかったと思います。



      by   風呼


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