ドラゴン・タトゥーの女

 

雪のスウェーデンの風景が美しいこの映画は

『ミレニアム』三部作の第一部、　ミレニアムとは

主人公ミカエルが共同経営する月刊誌の名です。

 

ミカエルの書いた記事が　名誉棄損で訴えられ

彼は敗訴、　全財産を失い　ミレニアム社を去ります。

 

敗訴した相手を憎む大富豪からの　評伝執筆の依頼を

ミカエルは受けますが　それは４０年前に失踪した大富豪の姪の

捜索依頼でもありました。

 

助手に雇ったのが　２３才の天才ハッカーのリスベット、　彼女は

後見人が必要な境遇でした。

 

 

　　　気紛れ風

 

小さくて細い身体

 

唇、眉、鼻　にピアス

おまけに背中にはドラゴンのタトゥー

 

パンクで決めている

 

心身の深い傷は

２３才の今も癒えることなく

誰も自分に近づけさせないため

 

得意は謎解き

いわれなき暴力には

手段を選ばず立ち向かう

 

 

戦いの目的が同じ人に

出会った

 

初めて心を許しあえたと

思ったのだけれど

それは彼にとっては

ほんのアクシデント

 

気紛れにやさしい風が吹いてきて

彼女の心の氷を一瞬融かした　それだけ

 

 

 

評判通り　息をもつかせぬ展開です。

ミカエル役のダニエル・クレイグ（現００７役者）

リスベット役のルーニー・マーラー（超セレブのお嬢様！）

脇に至るまで　配役が素晴らしい。

出番は少ないのですが　物語の大きな鍵を握るアニタ役が

大変印象に残りました。ジョエリー・リチャードソン　さん。

ヴァネッサ・レッドグレイブの娘さんだそうです。

 

夫ある女（ひと）が普通に浮気をしている　進んでいると思われている

スウェーデンにも　こんなセクシャルハラスメントがあったんだ。　

負けるな　リスベット　！！

　　　　　　　風呼　　　でした