ピカソ・マニマニア

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『 私は白鳥 』  

2022-07-04 23:10:37 | 映画

2018年、富山県の田尻池で 翼が折れてシベリアへ帰れなかった白鳥に  毎日餌を与えたり 暑さ対策をしたりする 還暦前のおじさんがいた。

独り者のおじさんは 取り残された白鳥に自分自身を重ねていた。

その年の冬にも 白鳥たちは戻ってきた。
仲間に受け入れてもらえそうだったが 長く飛べない白鳥は やっぱりひとりぼっち。
最後まで別れを惜しんだパートナーは そこにはいなかった。
白鳥は一羽のパートナーと添い遂げるのだそうだ。

2019年春、白鳥はまたひとりぼっち。

が、その年の暮れに パートナーが戻ってきた。
そしてまた 2020年の春に 飛び立っていった。

翌年、吹雪の日が続き4日ぶりに白鳥の様子を見にいった おじさんは ひな3羽とパートーナー(?)と一緒の白鳥を見る。 なにせ吹雪で画像が鮮明でないし なぜか突然このドキュメンタリーがちゃんと確認しないまま終わってしまった。


毎早朝、白鳥の様子を見に行っているうちに 持病がいくつも見つかった おじさんの可哀そうさだけが 残ります。
私は白鳥と言い切るおじさんの 身につまされるお話なのでした。


太古から存在する鳥類の賢さが解明されている今、白鳥とおじさんとの心の触れ合いを期待していたのですが 肩すかし 餌はちゃっかり頂戴するも 全くおじさんになつかないクールな白鳥です。


     by  風呼

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