三代目市川猿之助の 父、三代目市川段四郎と 祖父、初代
市川猿翁は 同じ年に亡くなりました。 50回忌追善公演でも
あります。
襲名の方は 三代目猿之助が 二代目猿翁に 三代目猿之助の
実子で俳優の香川照之が 九代目市川中車に その香川照之の
子が 五代目市川團子(だんこ 初舞台) と四人一緒です。
口上を取り仕切る 坂田藤十郎さんは よく間違わないで仰ったと
感心しました。 間違えそうになった方もありましたよ。
追善は50回忌で終わりになるそうです。
香川照之さんが襲名した中車という名は やはり成人してから
歌舞伎役者になった 祖父の猿翁の弟が継いだ名で パズルの
ピースのように これ以上ぴったりはないだろう という名です。
私は今日、 『小来栖の長兵衛』 を見たのですが 新中車さんの
初舞台は なかなかのものでした。 演技が臭すぎて浮くのではな
いかと懸念していましたが 歌舞伎の方は元々大仰なので 違和感
はありませんでした。 意外だったのは あまり大きい方ではないと
いうこと。 (171センチ らしい)
新猿之助さん演じる 狐忠信(義経千本桜 『川連法眼館の場』)
ですが 先代猿之助さんに比べて 線が細く上品で 子狐の感じが
良く出ていました。 しかし迫力満点の先代に比べると物足りなく
はあります。 狐とばれてからのあやかし感もうすい。 少々
眠くなりました。 宙乗りは 天井近くの揺さぶりが激しく 子狐が
悪乗りしているようで 楽しめました。
口上に於ける 團子ちゃんですが 足が痛くて口上に参列できない
役者さんもあったというのに きちんと正座でひれ伏したままの長
帳場は立派でした。 声も大きく良く通ります。 7才にして肝が
据わっていると みました。
冒頭の緞帳は 福山雅治さんから 4人の襲名に贈られたもの。
澤瀉屋(おもだかや)さんの特徴をよくとらえた 隈取です。
風呼 でした
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