ピカソ・マニマニア

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蠱毒(こどく)  『陰陽師』 より

2013-09-26 17:43:08 | 観劇

 

”蠱毒” とは 虫や蛇、 蛙、 蜘蛛などを捕えて 大きな壺に

閉じ込め 最後に生き残った物を 式神として使い 人を呪詛

する方法だそうです。

 

写真は 左が 20年経って甦った 平将門(海老蔵) と その娘

滝夜叉姫の 菊之助。

 

 

    蠱毒 (こどく)

 

私は 帝だった

 

京によって殺された

我が子の肉を食らい

鬼となって 

関八州を 治めたが

 

盟友 藤原秀郷に

射抜かれて死に

五体をばらばらにされ

 

興世王(おきよおう)に集められ

20年後に こうして甦った

 

愛しい娘 滝夜叉よ

 

だが私はもはや ひとではない

 

蠱毒(こどく) の法によって

興世王の式神と成り果てた

 

滝夜叉よ

父はもう ひとには戻れない

 

興世王を道連れに

黄泉の国に 還らん

 

 

 

新作歌舞伎 『陰陽師』 は 場面展開が多く 過去と現在が目まぐるしく

交叉します。  20年前ー とか 3年前ー とか 文字が舞台に映し出

されたり。   もう少し整理されると もっと面白くなると思います。

 

染五郎は 佇まいが透けて見えるようで 不思議な力を持つ 晴明は

もう彼しかいないでしょう と思われる はまり役です。  ガス抜きも

上手い。

 

やんごとなき出自が悩みの 源博雅の 勘九郎も 純真さがぴったり。  

笛が自分で吹けるようになると 完璧! かな?

 

将門の 海老蔵も 彼しか出来ないと思うのですが 時々舞台上で

存在が off になる事があるのが 残念です。  見栄えはいいし。

主役でしか 輝けないキャラだから?。

 

花道のすっぽんから ぬっと出て来たり すっぽんの階段を降りて行ったり

亀蔵さんは 別格の面白さでした。

 

菊之助と 愛之助が これは歌舞伎なんだわ と思い出させて呉れます。

 

時々 現代劇のようになりますが 染五郎には全く 違和感がありません。 

多くの他流試合がしっかり身についているという感。  あっぱれです。

 

       風呼   でした                

 

 

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