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『恋の罪』 映画  於・ららぽーと横浜

2011-11-18 23:42:55 | 映画

1997年に起こった 東電OL殺人事件をモチーフに制作された

園子温(そのしおん)監督による 抑圧された女の内面に鋭く迫る

映画です。

 

主人公は 3人の女.   朝7時から夜9時まで仕事部屋に出かける

食事も一緒に摂らない流行作家 の貞淑な新妻が ”何かがしたい”

と スーパーの販売員を始める。 そこでモデル事務所にスカウトされ

るが 目的はAVの撮影だった。  だんだん派手になり男の罠に嵌る。

売春婦へと堕ちていく手引きを 昼は大学の助教授、 夜は円山町で立

ちんぼをしている女がする。 そして 事件が起こり それを捜査する

一見幸せな家庭を営む 女刑事も 夫の友人と淫らな関係にあった。

 

29才のセレブな人妻(神楽坂恵)、 39才のエリート助教授(富樫真)、 

38才の女刑事(水野美紀)、 それぞれ自分の体面を保つのには 

我慢が多すぎた。

 

映画には繰り返し 入り口が見つからないという カフカの小説 『城』 と 

”言葉なんかおぼえるんじゃなかった” という 田村隆一の詩 『帰途』 

が使われています。    園監督は 詩人でもあるそうです。

 

 

 

   愛の扉

 

言葉は 肉体をもつの

と 助教授はいう

 

貴女の流した 涙

涙 という言葉を知らなければ

ただの滴(しずく)

 

涙 と言う名で

悲しみの深さが分る と

 

 

何かがしたい

無性にしたい

 

迷っていると

時間に追い抜かれてしまう

 

 

 

園監督は 主演をされた 神楽坂恵さんと婚約されたそうです。

一見 平凡に見える神楽坂恵さんは 元グラドルだそう。

彼女の魅力は 同性も圧倒される 肉体にあります。

AVを撮られた後、 鏡の前で全裸になり 「いらっしゃいませ、

ご試食いかがですか?」 と販売の練習をし どんどん大きな声

が出るようになり 生き生きしていく様は 感動ものです。

 

殺された 東電元OLは 拒食症でがりがりに痩せていたそう。

助教授役が 極端に痩せていたのは そういう訳だったらしい。

 

2時間半 息もつかせない 映画です。

園監督は 詩人としての直感で この映画の題名を 『恋の罪』

とされたそうですが 私は何気に 愛の扉 と読んでしまった。

 

チケットを買う時 愛の扉 と  言ってしまいそうだった

       風呼    でした           

 

 

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