貫地谷しほりさんと 渡部豪太さんの主演と聞き 今をときめく二人を観に 行って来ました。
登場人物は 主人公とその父と婚約者、 主にこの3人。
舞台は殆ど白、 小道具はベッドと椅子のみ。
この三人が 本物の携帯電話を持って(持った振りではなく) 四六時中やり取りをする。
舞台なので 違和感がある。
メールの文は科白となる。
毎日見舞人が絶えないだとか すべて状況は 婚約者と父親が 客席に向かって説明します。
脚本がよくない気がします。 ドキュメンタリーと全く同じ。 メールの文章もそのままだし これでは真実に負けてしまいます。
映画版の方は もう少し脚色があったと思います。
その脚本ですが 上のパンフレットの写真の右下にある 四角い白いのがそうです。
こういう風に(分かりやすく配置換えしてありますが) リボンで結ばれてついていました。
もう一人 TBSでこのドキュメンタリーを作った 記者役で 大根田良樹という人が出ていますが とてもよかった。 貫地谷しほりとの絡みも良かったと思います。
と いうことは 客席に向かってひたすら状況を説明する脚本だけでなく 父親役の 天宮良も 渡部豪太も 下手って事?
主人公の友人役を 2,3人出せばよかったのに。
癌の進行具合を 生真面目に報告するだけでは 見ているほうも気が滅入る。
こんなに登場人物が動かない舞台も珍しい。
この劇場で2月にみた”ジョン・ガブリエルと呼ばれた男”の おん年77才の 仲代達矢だってもっと動いていたゾ。
空想シーンとかで 若い二人を 躍動させたりするとよかったのじゃないでしょうか。
恥ずかしながら 空調が効き過ぎて寒かったにも係わらず 肝心の挙式のシーンで 寝てしまった。 気がついたら隣の席の若い女性連れが 泣いていた!
貫地谷しほりさん 思ったより小柄な方です。
いきなり黒い仕立ての悪いワンピースで 髪はうざいカツラ、趣味の悪いクリーム色の靴姿で どうなるのかと思いましたが 抗がん剤で髪が抜ける趣向なので わざとだったんですね。 でももう少し垢抜けた物にして欲しかった。
闘病生活に入ってからは TVでお見かけする貫地谷さんでした。
とても生き生きとして(病気の設定なのに) おきれいでした。
渡部豪太さん、 立っているだけで美しい。
科白は時々 噛んでいらっしゃいました。
この方の衣装の背広も 黒でした。
舞台上 黒と白ばかり。 狙ってそうする舞台もあるけれど この場合は違う気がします。
世田谷パブリックシアターですが 比較的新しい劇場であるのにもかかわらず 階段以外の段差が多く トイレの数が少ない。
客席の椅子の座りごごちが悪い。
あんまり観客に優しい劇場では ありません。
世田谷パブリックシアターとは 愛称が良くない
今日は ちょっと辛口の
風呼r でした
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