1965年に出たウェス・モンゴメリーのヴァーブ第2弾です。前作ではジョニー・ペイトのアレンジよるピック・バンドがバックに陣取っていましたが、本作ではドン・セベスキー指揮にストリングスとハープが配置され、前作のゴリゴリしたダイナミックでブルージーなサウンドとはかなり色合いに変化を出しています。どちらかといえば、ポップで華やいだ-強いていえばBGM的な-雰囲気が強く、後年のCTIサウンドにやや近い雰囲気も感じれもします。このあたりは、やはりドン・セベスキーの編曲によるところが大なのかもしれませんが、一方、1965年という時代を反映してか、ボサノバ系の作品が数曲収録され、このアルバムに独特の軽快さを与えているのもこのアルバムの特徴というべきかもしれません。では前回同様、ここでも収録曲を自分用にメモっておきます。
アルバムは前作の流れを汲んだ、ブルージーで真夜中のムード一杯の「Bumpin'」からスタート。こうしたタイプの曲はこのアルバムではむしろ例外かもしれませんが、アルバム中最長の曲であり、ストリングスのバックに乗って徐々に熱くなる彼のギターはなかなかのものです。2曲目の「Tear It Down」はギター+ピアノ・トリオによるシンプルな編成による曲で、彼としてはリバー・サイド時代のフォーマットに戻ったようなサウンドともいえますが、全体にリズムの切れがよくシャープな展開で、彼のギターもスピード感とキャッチーなノリを感じさせます。3曲目「Tear It Down」はギター・ソロに始まるバラード風な作品。ハープのアルペジオとムーディーなストリングスが優雅なムードを演出してイージー・リスニング風な仕上がりになっています。4曲目の「Con Alma」はもちろんディジー・ガレスピーの曲ですが、アフロ・キューバン風なリズムとリゾート風なストリングのよくマッチして洒落たムードで進み、ギターもよく歌っています。
私が大大、大好きなスタンダート作品のひとつである6曲目の「いそしぎ」は、ボサノバ風味、涼しげなストリングス、華麗なハープ、このアルパムを象徴するような仕上がりですが、こういうポップな場面でもウェス・モンゴメリーはテンションが落ちる訳でもなく、例の太い音色でもってドン・セベスキーの用意した額縁にぴったりと収まっているのはさすがです。7曲目の「Mi Cosa」はギター・ソロのバックにストリングスが薄くからむ映画音楽風な作品。8曲目「Here's That Rainy Day」もボサノバ風のリズムて決めたリゾート風な作品で、テーマはギターとピアノのユニゾンがセンスいいです。まさに1965年というボサノバの時代を感じさせる作品。オーラスの「Musty」は1曲目のムードにちょっと戻ってブルージーでアーシーな作品です。これって、ひょっとすると、最後でもって「いつものウェス・モンゴメリー」に戻ったという感じで構成したかったのかも....。
アルバムは前作の流れを汲んだ、ブルージーで真夜中のムード一杯の「Bumpin'」からスタート。こうしたタイプの曲はこのアルバムではむしろ例外かもしれませんが、アルバム中最長の曲であり、ストリングスのバックに乗って徐々に熱くなる彼のギターはなかなかのものです。2曲目の「Tear It Down」はギター+ピアノ・トリオによるシンプルな編成による曲で、彼としてはリバー・サイド時代のフォーマットに戻ったようなサウンドともいえますが、全体にリズムの切れがよくシャープな展開で、彼のギターもスピード感とキャッチーなノリを感じさせます。3曲目「Tear It Down」はギター・ソロに始まるバラード風な作品。ハープのアルペジオとムーディーなストリングスが優雅なムードを演出してイージー・リスニング風な仕上がりになっています。4曲目の「Con Alma」はもちろんディジー・ガレスピーの曲ですが、アフロ・キューバン風なリズムとリゾート風なストリングのよくマッチして洒落たムードで進み、ギターもよく歌っています。
私が大大、大好きなスタンダート作品のひとつである6曲目の「いそしぎ」は、ボサノバ風味、涼しげなストリングス、華麗なハープ、このアルパムを象徴するような仕上がりですが、こういうポップな場面でもウェス・モンゴメリーはテンションが落ちる訳でもなく、例の太い音色でもってドン・セベスキーの用意した額縁にぴったりと収まっているのはさすがです。7曲目の「Mi Cosa」はギター・ソロのバックにストリングスが薄くからむ映画音楽風な作品。8曲目「Here's That Rainy Day」もボサノバ風のリズムて決めたリゾート風な作品で、テーマはギターとピアノのユニゾンがセンスいいです。まさに1965年というボサノバの時代を感じさせる作品。オーラスの「Musty」は1曲目のムードにちょっと戻ってブルージーでアーシーな作品です。これって、ひょっとすると、最後でもって「いつものウェス・モンゴメリー」に戻ったという感じで構成したかったのかも....。
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