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梁静茹(フィッシュ・リョン)/一夜長大

2007年12月13日 00時43分03秒 | 台湾のあれこれ
 さきほど「崇拝」のレビュウで、「アルバムを購入したのは多分これが初めてである」と惚けて書いたのだが、どうも梁静茹という名前を我が家のCD棚に既にあるような気がして仕方なかったので、今し方あれこれ探してみたところ、これが出てきた。CDシングル使用の薄いプラケースに入っていて、「Promotion Only Not For Sale」と刷られているから、きっと他のCDを購入した時にオマケでもらったかなにかしたのだろう。曲は「一夜長大」その他全部で5曲がフィーチャーされている(ジャケ写真もまじめな女子大生風で若い)。変わっているのはこの5曲が3セット入っていることで、計15曲入って勘定になる。聴いてみるとヴァージョン違いということでもないらしく、まるっきり同じ5曲が3回繰り返されることなる訳だ。きっとショップでBGMとして連続再生させることを前提にした作りなのだろうか、プロモーション・ディスクらしくておもしろい。

 さて、収録された5曲だがどれも1999年のデビュウ・アルバム「一夜長大」に収録された曲で、こういう代物が作られたこと自体、彼女はデビュウ時から滾石唱片の期待の新人だったことを伺わせたりもするのだが、内容の方も中々である。もちろん昨夜聴いた「崇拝」のような練りに練った歌唱という程には円熟している訳でもないが、ちょっとハスキーな声で、クールでドライさと、ウォームでウェットな情感を妙な具合にバランスさせたユニークな個性は既にこの時期から出来上がっているのは凄い。さすがにジョナサン・リーに2年に薫陶を受けただけはある完成度の高い歌唱と個性である。音楽的には王道台湾ポップスなのだが、随所にウェストコースト風なアコースティック・サウンドが味付けとして随所に顔を出すのが印象的で、1999年といえば台湾ニュー・ウェイブは既に始まったいたから、そのあたりを考えて、多少、ロード・ミュージック的な線で売ろうとしていたのかもしれない。特に「一夜長大」や3曲目などそういった趣がある。一方「色虹」と4曲は、極上の台湾バラードで、これは素直に楽しめる仕上がりとなっている。

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