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梁静茹/今天情人節 台北小巨蛋珍寶全記録(LiveDVD)

2009年12月20日 00時28分04秒 | 台湾のあれこれ
 ちょうど去年の今頃に訪台した時に購入してきたもので、ショップにはそこそこ大きな扱いでおかれていたように記憶している。一応メインとなるのはライブその他いくつかの音源を集めたCDのようだが、私の購入してきたのは、このCDにライブDVDが2枚組の計3枚のデラックス版である(ただし、ネックレスや写真集といった沢山のオマケがついて旗艦版ではない)。とりあえず今夜はDVDの方を視聴してみた、2008年6月7日、台北アリーナで行われたコンサートの2枚に分けて収録されている。このコンサートは「今日の私たちはヴァレンタイン・デイ」とかいう(途中、ほんわかカップルが実に沢山映し出せれる)、かなり規模の大きいアリーナ・クラスのコンサートだったらしく(台北アリーナは1万5千人収容だそうな)、演出の豪華さもボリューム感もたっぷりのステージになっている。

 1曲目は私が彼女のファンになるきっかけとなった、大ヒット曲「崇拜」からスタート。暗幕にアラビアのお城みたいな建物が写り、壮大なイントロダクションが静まると、オリジナル通りアカペラで歌い始めるのだが、よくみると暗幕越しの彼女の位置が妙に高い、やがて暗幕が取り払われると、数メートルはあるようなせり上がりポールみたいなところで歌っている。怖かったろうな(笑)。で、怖かったからそういう顔になったのか、歌が歌なだけにマジになっているのかは不明だが、かなり緊張した顔しているのが妙に印象的なのだ。とはいえ、歌そのもは出だしから非常に安定している、さすがはプロである(この曲のアカペラ開始は、歌手にとっては、マーラーの5番のトランペットなんかと同じで、かなり緊張する瞬間なんじゃないだろうか?)。このあとは一転して、多分彼女のヒットメドレーになって本格的なステージの開始となる。私は彼女のアルバムを「崇拜」くらいしかないので、ヒットメドレーといってもよく曲を識別できないところはあるのだが、ステージの冒頭近くでこういうメドレーを持ってこれるというのは、彼女のカタログが非常に豊富だということの証明だろう。

 いずれにしても、こうしたレパートリーの豊富さに加えて、このステージではサーカスみたいな中国舞踏(?)、フランス風なパントマイム、弦楽合奏団は出てくるし、飾り窓風な演出、汽車は走る、ミラーボールはうようよ出てくるは、張り出しステージには何度もでるわは、非常に豪華なステージだ(ターシー・スーのコンサート・ヴィデオでもそうだったけど、こういう派手さは台湾人の好むのところなのだろう、そういうところCDやDVDの豪華なパッケージでもわかる)、歌も緩急、硬軟をよくバランス良く配置されていて2枚組、30曲、ほとんど見飽きない。彼女のステージというのは初めて観たが、明るいキャラには違いなにしても、自分はあんまり踊ったりせず、あくまでも正統派シンガーというスタンスなのも好感がもてる。あと気がついたところでは、ライブにありがちなバック・バンドがそれなりで、歌をぶちこわしみたいなところが全くなく、かなりいいメンツを集めているらしく、歌の安定感に負けずおとらず、バックの面々も極めて安定しているのはこのパフォーマンスの価値を高めていると思う。という訳で、とても楽しめた1枚、いや2枚....あっ、あと一枚CDが残ってる(笑)。

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