ミッシェル・ルグランのピアノ・トリオ・アルバムはちょっと前に「シェリーズ・マン・ホールのミシェル・ルグラン」というアルバムを取り上げたが、あの作品はルグランがオスカー・ピータソンになれることを披露したアルバムという意味ではおもしろかったけれど、「映画音楽家ミッシェル・ルグラン」というイメージからすると、けっこう居心地の悪い作品ではあった。この作品は「シェリーズ・マン・ホールの」から四半世紀近くたって発表されたもので(92年に発表で、ジャケの気取ったデザインなど、当時まだまだ残っていた日本のバブリーな雰囲気が色濃く出ているのが懐かしい)、きっとアルファ・レーベルで制作されたせいもだろう、日本側の意向が強く反映された結果だろう、「映画音楽家であるミッシェル・ルグランがジャズ・ピアノを弾いたら」的なイメージを全く裏切らない作品になっている。
なにしろ「これからの人生」「おもいでの夏 」「ワンス・アポン・ア・サマータイム 」「華麗なる賭」といったスタンダートが目白押しだし、演奏の方もヨーロッパ的に洗練された雰囲気をベースに、ミディアム~スロー・テンポのゆったりとしたものが多い。「シェリーズ・マン・ホール」のような豪快にスウィングするような曲はなく、実にエレガントにテーマを演奏した後、それとなくスウィンギーな4ビートととなり、ジャズ的雰囲気が濃厚に漂い始めるといったパターンが多いのは、まさにはルグランとジャズの幸せな融合といった感じである。たた、ルグラン最大の名曲?「シェルブールの雨傘」は、まっとうに演奏するのが気恥ずかしいかったのか、テーマこそオリジナルのムードに忠実だが、インプロ・パートになるとスウィンギーな4ビート、ワルツ、ボサノバ、タンゴとめくるめくような演奏を展開して、ルグランの才気を感じさせるアレンジと演奏になっていて、全体に聴き流しされやすい作品の中にあって、異彩をはなった仕上がりになっている。
なにしろ「これからの人生」「おもいでの夏 」「ワンス・アポン・ア・サマータイム 」「華麗なる賭」といったスタンダートが目白押しだし、演奏の方もヨーロッパ的に洗練された雰囲気をベースに、ミディアム~スロー・テンポのゆったりとしたものが多い。「シェリーズ・マン・ホール」のような豪快にスウィングするような曲はなく、実にエレガントにテーマを演奏した後、それとなくスウィンギーな4ビートととなり、ジャズ的雰囲気が濃厚に漂い始めるといったパターンが多いのは、まさにはルグランとジャズの幸せな融合といった感じである。たた、ルグラン最大の名曲?「シェルブールの雨傘」は、まっとうに演奏するのが気恥ずかしいかったのか、テーマこそオリジナルのムードに忠実だが、インプロ・パートになるとスウィンギーな4ビート、ワルツ、ボサノバ、タンゴとめくるめくような演奏を展開して、ルグランの才気を感じさせるアレンジと演奏になっていて、全体に聴き流しされやすい作品の中にあって、異彩をはなった仕上がりになっている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます