ジャケ買いです、黒髪のお嬢様みたいな、どちらかといえば、クラシックのピアニストみたいな風情に惹かれて購入してきました。とはいっても購入したのは、もう2,3年前のことになりますが....、さっきふと思い立って、久しぶりに聴いているところです。初めて聴いた時の印象を、私はあんまりよく覚えていないのですが、きっとその時は、「今時の秀才らしくテクニックや音楽的素養は申し分なけれど、今ひとつインパクトに欠ける」とでも思ったんでしょうね。これって、私の買ったはいいが、長らく放置しておく典型的パターンですから。
さて、改めて聴くと、この人キース・ジャレットの影響がかなり強いという感じがしました。具体的にはごく初期のスタンダーズあたりに共通する、ちょっとメランコリックで思索的ムードでもってソロを紡いでいくあたりはかなり近いものがあると思います。このアルバムにはスタンダード・ナンバーもやっていますが、過半数はオリジナル曲で、それらの作品ではよりキース・ジャレット風というか、ECM的な温度感の音楽になっていますから、その意味ではティエリー・ラングとかトルド・グスタフセンなんかのスタンスに近い線で音楽をやっているような気もします。一方、情報過多な日本人らしく、2,8曲目ではチック・コリア的にスポーティーで敏捷なフレーズを多用したりしてバーサタイルさも発揮しています。
そんな訳で、決して悪くないのですが、やっぱり「いまひとつこの人の独自の音楽的自我が見えない」というのか正直なところ。ECM風にいくならもうちょっと耽美的、陶酔的であって欲しいし、王道ジャズで攻めていくには音楽がモノトーンみたいな気がするんですね。なんでも、彼女は最近オスロで録音したとかいうもろECM風なアルバム出したようですが、そっちの方はどうなんだろう。
ちなみにこのアルバム、ベースはロン・カーター、ドラムスは私の大好きなビル・スチュアートなんですが、こういう音楽だとスチュアートのドラムスってけっこうデジョネットっぽい(特にシンバル)のがおもしろかったです。
さて、改めて聴くと、この人キース・ジャレットの影響がかなり強いという感じがしました。具体的にはごく初期のスタンダーズあたりに共通する、ちょっとメランコリックで思索的ムードでもってソロを紡いでいくあたりはかなり近いものがあると思います。このアルバムにはスタンダード・ナンバーもやっていますが、過半数はオリジナル曲で、それらの作品ではよりキース・ジャレット風というか、ECM的な温度感の音楽になっていますから、その意味ではティエリー・ラングとかトルド・グスタフセンなんかのスタンスに近い線で音楽をやっているような気もします。一方、情報過多な日本人らしく、2,8曲目ではチック・コリア的にスポーティーで敏捷なフレーズを多用したりしてバーサタイルさも発揮しています。
そんな訳で、決して悪くないのですが、やっぱり「いまひとつこの人の独自の音楽的自我が見えない」というのか正直なところ。ECM風にいくならもうちょっと耽美的、陶酔的であって欲しいし、王道ジャズで攻めていくには音楽がモノトーンみたいな気がするんですね。なんでも、彼女は最近オスロで録音したとかいうもろECM風なアルバム出したようですが、そっちの方はどうなんだろう。
ちなみにこのアルバム、ベースはロン・カーター、ドラムスは私の大好きなビル・スチュアートなんですが、こういう音楽だとスチュアートのドラムスってけっこうデジョネットっぽい(特にシンバル)のがおもしろかったです。
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