師走に入って、街の風景もそろそろクリスマス気分になってきたところで....、いや、不況下の昨今、巷はかつてほどクリスマスだかといって華やいだムードにもなっていないのかもしれないけれど、今年も例によって25日まで、何枚かのクリスマス・アルバムをレビュウしてみたい(何枚できるかな?)。まず今年最初の一枚はウィントン・マルサリスのクリスマス・アルバムだ。ラックを探してみたら、こんなのが出てきました....などというつもりはない(笑)。ここ何日かにわかにマルサリスを聴き返しているところであり、彼のディスコグラフィをあれこれ調べているうちに、こんなアルバムを出していることを発見したので、早速ポチっとしたものが、先ほど届いたという訳だ。
さて、このアルバムだが製作は1989年、キャスリーン・バトルとか入っているとの情報もあったから、ひょっとすると彼のクラシック系の作品に収まるべき作品とも予想していたのだけれど、内容的にはほぼジャズ的な音楽といってもいいようなものである。ただし、1989年といえば、マルサリスがブルースだの、ディキシーだのの、「自分のルーツ探しシリーズ」をどっぷり漬かっていた時期でもあり、それを反映してか、このアルバムも内容的にはこうした古風なオールド・ジャズをベースにしたスタイルでもって、クリスマス・ミュージックをマルサリス流に料理してみた....という趣の作品になっている。とはいえ、いくらここ何日か集中的にマルサリスを聴いているといっても、私は基本的にこういうオールドスタイルのジャズは得意でないので、このアルバム、今まさに聴いているところだけど、正直にいうとあんまり楽しめているとはいえない。
1曲目は私の好きな「Carol of the Bells」だが、クラリネットを中心としたディキシー風のアンサンブルによるイントロからして私にはダメである。モダンな4ビートを使ってアレンジした作品もないわけではなく、モダン・ジャズ風にアレンジした「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」「Winter Wonderland」は悪くない出来だし、キャスリーン・バトルがゴスペル風に歌う「Silent Night」、マーカス・ロバーツによるピアノ・ソロ(私の購入したアルバムにはなぜかクレジットがないので、実は誰が弾いているのか不明だが)「O Come All Ye Faithful」や、これをイントロに始まるラストの「 'Twas the Night Before Christmas」はマルサリスのMCをまじえた、ブルージーな「クリスマス走馬燈」的作品で、こういう作品はけっこう楽しかったりしたから、この手の曲がもう少し多かったら....と、個人的には惜しまれるところである。
さて、このアルバムだが製作は1989年、キャスリーン・バトルとか入っているとの情報もあったから、ひょっとすると彼のクラシック系の作品に収まるべき作品とも予想していたのだけれど、内容的にはほぼジャズ的な音楽といってもいいようなものである。ただし、1989年といえば、マルサリスがブルースだの、ディキシーだのの、「自分のルーツ探しシリーズ」をどっぷり漬かっていた時期でもあり、それを反映してか、このアルバムも内容的にはこうした古風なオールド・ジャズをベースにしたスタイルでもって、クリスマス・ミュージックをマルサリス流に料理してみた....という趣の作品になっている。とはいえ、いくらここ何日か集中的にマルサリスを聴いているといっても、私は基本的にこういうオールドスタイルのジャズは得意でないので、このアルバム、今まさに聴いているところだけど、正直にいうとあんまり楽しめているとはいえない。
1曲目は私の好きな「Carol of the Bells」だが、クラリネットを中心としたディキシー風のアンサンブルによるイントロからして私にはダメである。モダンな4ビートを使ってアレンジした作品もないわけではなく、モダン・ジャズ風にアレンジした「Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!」「Winter Wonderland」は悪くない出来だし、キャスリーン・バトルがゴスペル風に歌う「Silent Night」、マーカス・ロバーツによるピアノ・ソロ(私の購入したアルバムにはなぜかクレジットがないので、実は誰が弾いているのか不明だが)「O Come All Ye Faithful」や、これをイントロに始まるラストの「 'Twas the Night Before Christmas」はマルサリスのMCをまじえた、ブルージーな「クリスマス走馬燈」的作品で、こういう作品はけっこう楽しかったりしたから、この手の曲がもう少し多かったら....と、個人的には惜しまれるところである。
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