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DIANA KRALL / Quiet Nights_(Edit Ver)

2010年06月19日 22時28分19秒 | JAZZ
 昨年聴いたアルバムで、最大の「がっかり砲」といえば、やはりダイアナ・クラールの「クワイエット・ナイト」であろうか。オガーマン、リピューマ、アル・シュミットと、かの大傑作「ルック・オブ・ラブ」の制作陣が再び一同に会した、当方も思わず期待せずにはいられない作品だったのだが、実際に聴いてみると、華やいで垢抜けた「ルック・オブ・ラブ」のムードに比べると、全体に渋味といささか通好みな落ち着きが全面に出た地味な作品になってしまっていたのだ

 おそらくこの人は、根が音楽主義的な秀才なのだろう。どうも本作ではジャズ界のセックス・シンボルになるのを拒否している節があり、これだけのゴージャスなメンツを集めながら、選曲といい、アレンジといい、どうしてこんなに抑圧的になるのだろうと思うくらいに、地味な仕上がりになってしまっている。そこで、昨年の「ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ」に倣って、本作を曲順を変えることでもう少し自分好みのアルバムに再構成できないだろうかとここ数日あれこれ考えてきたところで、とりあえず考えたのが下記の構成である(そんな訳で、ここ数日本作を集中的に聴いているうちに、アルバム自体かなり良くなってきたのが、実は一番幸いだったりするのだが-笑)。

 基本的な方針としては、もうすこし派手で快適な曲を目立つところに配置すること、これに尽きる。なので派手目の曲やボサノバの名曲を前半に集中させて、華やかさを演出して、後半は落ち着いたミッドナイトなムードの曲を集めてみた。これで前半と後半でほぼ30分づづ、いささか長いが昔でいうLPのA面とB面である。あと、3曲のボーナス・トラックは全て除外して、本当にLPくらいの時間でまとめると、もっと締まった構成になるかもしれない。「Every Time We Say Goodbye」くらいはアルバムラストにおいてもいいが、「I See Your Face Before Me」は「Every Time」と似たような曲調だし、「How Can You Mend A Broken Heart」は本アルバムにあっては極めて異質な曲だからだ。


DIANA KRALL / Quiet Nights_Edit

01 Where Or When (01)
02 The Boy From Ipanema (04)
03 Too Marvelous For Words (02)
04 So Nice (08)
05 Este Seu Olhar (07)
06 I've Grown Accustomed To Your Face (03)
07 I See Your Face Before Me (BT)

01 Walk On By (05)
02 Quiet Nights (09)
03 You're My Thrill (06)
04 Guess I'll Hang My Tears Out To Dry (10)
05 Every Time We Say Goodbye (BT)
06 How Can You Mend A Broken Heart (BT)

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