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CARMEN CUESTA / One Kiss

2010年07月02日 23時32分26秒 | JAZZ
 最近ネットでフォープレイを脱退したラリー・カールトンの後釜として、チャック・ローブが参加するらしいことを知った(ネームヴァリューという点でアル・ディ・メオラの参加もありかとは思っていたがさすがにそれはなかったようだ-笑)。彼はリー・リトナーやR.カールトンに比べると、日本では圧倒的に知名度がないが、アメリカではフュージョン系のギタリストとしてはもちろんだが、フュージョン系のプロデューサー業でもトップランクの存在である。この抜擢劇には、かつてボブ・ジェームスの作品に彼がギタリスト&プロデューサーとして何度も関わったことから実現したのだろうが、フォープレイ参加によって、この地味な実力者に日本でも注目が集まるのだろうか?。

 本作はこのチャック・ローブがプロデュースしたカーメン・クエスタという女性ボーカリストの2003年のアルバムだ。彼女は日本ではC.ローブ以上に無名な人だが、実は彼の奥方で、ボーカリストとしても数枚の作品を残している。彼女はスペイン人で、本国ではミュージカルなどを歌っていた人らしい(主役級の存在だったとのこと、きっと本国は有名人だったのだろう)。スタン・ゲッツのスペイン公演が縁でローブと結婚したらしいのだが、結婚後、チャック・ローブ全面バックアップの元、作り上げたのが作品のひとつが本作という訳だ。発売元は「ドイツのGRP」といわれたスキップというレーベルで、一時日本でも発売されていた。したがって、私が持っているのもデジバック使用の国内盤で、けっこうフュージョン系ボーカルの新星として売っていく気満々だったことを伺わせる。

 さて、本作の内容だが、まずカーメン・クエスタのボーカルが、ラテン的な濃いキャラクターではなく、まるで羽毛のように軽やかさがチャーミングであり、ジャズ/フュージョンというより、そのままポップス系で通用しそうなキュートなボーカルである。若干ニュアンスは違うが、ボサノバなどを歌うとハマりそうな声質といったらいいかもしれない(実際ボサノバも歌っている)。バックはローブが仕切っているだけに、スムースで心地よい典型的なフュージョン・サウンドで、ほとんど申し分ない仕上がり。収録されたオリジナル曲に今一歩精細がないのが残念ではあるが(なので、ジョージの「While My Guitar Gently Weeps」のカバーが光か輝いてしまった-笑)、BGM的に流すには非常に心地よいボーカルでありサウンドだ。

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