Blogout

音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

マーラー交響曲第4番/クーベリック&バイエルン放送響 他

2005年09月14日 21時35分48秒 | マーラー+新ウィーン
 変わってこちらはクーベリックとバイエルン放送響による4番、以前に書いたとおり私がこの曲に慣れ親しんだ演奏がこれで、今夜、おそらく10数年振りに聴いてみましたが、やはり実にしっくりきます。ほとんどなんの違和感もないといってもいいくらいオーソドックスに感じました。これはきっと前述のとおり、これでこの曲を知ったということが大きいんでしょうね。

 演奏としては、基本的に初期型マーラーの雰囲気でもって押し切ったある意味でバースタインと同傾向のものですが、例えば第1楽章の再現部の直前に出てくる第5番の第1楽章のムードを先取りしたようなところなど、昨夜聴いたカラヤンだとそのあたりが非常によくわかるんですけど、クーベリックだとほとんど目立たちませんし、第3楽章は第5番の「アダージェット」の線で耽美的に演奏しているカラヤンに比べ、クーベリックは早めのテンポで実にすっきりと一気に演奏しているという感じです。また、彼の変奏はマーラーの持つボヘミア的な旋律とか、ちょっとローカルな雰囲気をかなり色濃く出しているのは全集を通じての特徴だと思いますが、この4番は特にされが強い感じもします。ちょっと大げさに書くと、なんかドボルザークの8番あたりでも聴いているような瞬間も多々あるという感じなんですよね。

 というワケで、久しぶりに聴いて、「あぁ、これだ、これだ」とか思ってしまいました。ただ、昔聴いた時は充分な音質に感じたものですが、今聴くとちょいとレンジが低い感じがするのは、まぁ、いたしかたないところかもしれません。解釈については時の流れは感じませんでしたが、録音でちょいとばかり損しているというところでしょうか。もっと古いバーンスタンのはかなり私好みのオンマイクな解像度優先な録音のおかげて、あまりそういう意味で不足感はなかったんですけどね....。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする