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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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ジェフ・ベック/ライブ・ワイアー

2005年09月09日 23時51分23秒 | ROCK-POP
 今更何をかいわんやの大名盤でアナログ時代はすり切れるほど聴いたものですが、本日、職場の送別会だったもんではじまるまでの空き時間にショップで眺めていたら、「そういゃぁ、CD持ってなかったよな」とか思い出して中古盤で購入してまいりました。多分、これを聴くのも確実に10年ぶりくらいだと思いますが、やっぱ「凄い」としかいいようがないパフォーマンスですね。とにかくここでのベックのフレーズはロック・ギターの完璧なお手本であると同時に完璧にワン・アンド・オンリーな世界でもあるという、二律背反をいとも簡単に実現してます。おまけに相方がロック・ギタリスト相手だと何故か異様に燃えるヤン・ハマーというどう猛きわまりないフュージョン・キーボード奏者ということもあって、スリリングなインタープレイも横溢というワケなんですね。

 で、このアルバム、ポップな旧A面も悪くないですが、個人的には旧B面の3曲にに尽きますね。まずは「闇」は、ハマーのスペイシーなシンセが全編を覆いつくすほぼ完璧にヤン・ハマーが主導した音楽で、基本的には「ビッチズ・ブリュウ」あたりを思わせたりするフュージョン路線のフォーマットにベックがのっかったってな感じ。「スキャッター・プレイン」はマハビシュヌ風なバイオリンとギターのユニゾンをテーマを繰りつつ、ベック~ベアード~ハマーの順でのソロがフィーチャーされスリリングに盛り上がる作品ですが、やはりベックはバンドの1パートに徹しているという感じで、ソロとしてはハマーとベアードに押され気味。ラストの「蒼き風」はテーマこそハマーとベックのユニゾンでフュージョン風に進むものの、ソロ・パートではお待ちかね「トレイン・ケプト・ローリン」が引用をベックがぶちました瞬間、主導権が完璧に逆転、一気にいいところさらっていくという感じです(笑)。いゃぁ、久々に聴いたんだけど、やっぱここは凄い、なんていうかフュージョンから一気にロックに反転するマジックのような瞬間です。やはりこの時のベックは凄かった。
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