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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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メンデルスゾーン 劇音楽「真夏の夜の夢」他/マーク&LSO

2005年08月17日 14時33分38秒 | クラシック(一般)
 先月下旬にジョージ・セルの「真夏の夜の夢」をレビュウした直後に近くのショップでみつけてきたアルバムです。その時は組曲版はセル、全曲版はペーター・マークとスイス・ロマンド響による演奏で勉強した....みたいな書き方をしましたけれど、実際クレジットをみたところ、いろいろ記憶違いをしでかしてました。まずオーケストラはスイス・ロマンドではなくて、ロンドン・シンフォニー。収録曲は全曲ではなく数曲欠けた「ほぼ全曲版」に、「フィンガルの洞窟」をプラスしたという構成でした。むかしはこういうことほとんど間違えなかったですが、最近はこのあたりの記憶にも綻びがでてきてたようです。やばい、やばい。

 演奏ですが、実に20年ぶりくらいに聴いたことになると思います。記憶では非常にファンスティックな演奏だったという印象があり、実際聴いてみても、随所に独特な句読点をきった演奏をしているあたり、そういう印象をさせていたんだなぁと思ったりしましたが、久しぶりに聴いてみると、そういう点より、むしろなにやら妙に古めかしい鄙びた演奏であることばかり目について、「へぇ、こんな演奏だったんだぁ」とか思うコトしきり。とにかく録音が古い、58年のデッカですからギレギリでステレオ録音に間に合ってますが、低音にコシがなく、全般にスカスカな音で、同時期のクナッパーツブッシュのブルックナーなんかと共通するようなあの音なんですね。しかも、ロンドン・シンフォニーの演奏も音色がくすんでいるのは英国のオケ特有の感触ですからいいとしても、アンサンブルがバラけ気味で、ジョージ・セルとクリーブランドのを最近聴いたばかりですから、いかにも下手クソに聴こえてしまうのはしょうがないかもしれませんが、当時はそのあたり全く気にならなかったのが不思議と言えば不思議です。

 という訳で、ジョージ・セルの演奏が年代を経てもほとんど印象かわらなかったので、余計そんな感じだったのもしれませんが、やっぱり聴く年代によって演奏から受ける印象はけっこうかわるもんだなぁ....と当たり前なことを改めて実感した一枚でした。
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