こちらは昨夜の「レッド・ホット・アンド・リオ」の翌年に出されたリー・リトナーが主体になって作られたジョビンの曲のカバーを集めたコンピレーション。リー・リトナーはこの時期、ソロはGRP、フォー・プレイはワーナーで出したいた訳ですけど、このアルバムを出したヴァーブ傘下のieレーベルではプロデューサー的なスタンスで参画と、四面楚歌の活躍していたということになります。結局、この多忙さに追いつかず、フォー・プレイは抜けてしまい、このレーベルからは同じような企画物でその後、「ボブ・マリー」だとか「モータウン」なんかも出していたような気もしますが、そっちの方は未聴です。やっぱこの手の音をだしているんでしょうか?。
さて、このアルバムですが、一応コンピレーションといいましたが、基本的にはリー・リトナーがベーシックなアレンジやバンドを仕切り全体のサウンドを決め、そこにデイブ・グルーシン、ハービー・ハンコック、イェロー・ジャケッツ、アル・ジャロウ、オリータ・アダムス、エル・デバージといったゲストが花を添えているという感じですから、全体の感触としては「リー・リトナーのアルバム」といってしまっていいような仕上がりです。ちなみに制作は1997年ですから、ややこれみよかしなハウスっぽい打ち込みが気になるところもありますが、今聴いて時代的な誤差のない、極上のフュージョン....、いやスムース・ジャズです。その極上さ、スムースぶりはさすがに自らの在籍したフォー・プレイと同等とまではいかないけれど、まぁ、かなり迫る上質なものとっていいでしょう。実際、車なんかで流すとホントに良い感じなんですよね。
演奏として、冒頭の「おいしい水」はハウスっぽい打ち込みリズムにリトナーとグルーシンがのっかったこのアルバムを象徴するようなサウンド。フュージョンの人がハウスのリズムを使うとこうなる的な非常に気持ちよいグルーブだし、リズム以外はひたすらアコスティックなインストでまとめるあたりもセンスいいで、実に快適。
一方、ジャズ的な演奏の最右翼としてはハービー・ハンコックをフィーチャーした「ストーン・フラワー」が印象的。ワールド・ミュージックなリズム・アレンジになっているのも当然ハンコックを意識してのことでしょうが、徐々に音楽が熱くなっていくあたりにジャズ的な感興があります。
あとヴォーカル物としては、アル・ジャロウとオリータ・アダムスのデュエットをフィーチャーした「3月の雨」と「イパネマの娘」がやはりおいしいところ。後者はジョアン・ジルベルトのオリジナル版のスキャットがサンプリングされて使われてますが、これを出したのがヴァーブだからこそ可能になった「遊び」ですかね。個人的にはエル・デバージをフィーチャーした「ジンジ」がロマンチックで良かったです。
さて、このアルバムですが、一応コンピレーションといいましたが、基本的にはリー・リトナーがベーシックなアレンジやバンドを仕切り全体のサウンドを決め、そこにデイブ・グルーシン、ハービー・ハンコック、イェロー・ジャケッツ、アル・ジャロウ、オリータ・アダムス、エル・デバージといったゲストが花を添えているという感じですから、全体の感触としては「リー・リトナーのアルバム」といってしまっていいような仕上がりです。ちなみに制作は1997年ですから、ややこれみよかしなハウスっぽい打ち込みが気になるところもありますが、今聴いて時代的な誤差のない、極上のフュージョン....、いやスムース・ジャズです。その極上さ、スムースぶりはさすがに自らの在籍したフォー・プレイと同等とまではいかないけれど、まぁ、かなり迫る上質なものとっていいでしょう。実際、車なんかで流すとホントに良い感じなんですよね。
演奏として、冒頭の「おいしい水」はハウスっぽい打ち込みリズムにリトナーとグルーシンがのっかったこのアルバムを象徴するようなサウンド。フュージョンの人がハウスのリズムを使うとこうなる的な非常に気持ちよいグルーブだし、リズム以外はひたすらアコスティックなインストでまとめるあたりもセンスいいで、実に快適。
一方、ジャズ的な演奏の最右翼としてはハービー・ハンコックをフィーチャーした「ストーン・フラワー」が印象的。ワールド・ミュージックなリズム・アレンジになっているのも当然ハンコックを意識してのことでしょうが、徐々に音楽が熱くなっていくあたりにジャズ的な感興があります。
あとヴォーカル物としては、アル・ジャロウとオリータ・アダムスのデュエットをフィーチャーした「3月の雨」と「イパネマの娘」がやはりおいしいところ。後者はジョアン・ジルベルトのオリジナル版のスキャットがサンプリングされて使われてますが、これを出したのがヴァーブだからこそ可能になった「遊び」ですかね。個人的にはエル・デバージをフィーチャーした「ジンジ」がロマンチックで良かったです。