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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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ANA CARAM / BOSSA NOVA

2005年08月12日 19時24分32秒 | Jobim+Bossa
 引き続いてアナ・カラン。こちらは昨夜の「アヴィオン」から5年後に出したボサ・ノヴァ集です。タイトルからして「ボサ・ノヴァ」ですから、これをみつけた時はうれしくなりましたね。昨日も書いたとおり、この人美声だし、歌にムードや色気はあるんだけど、いかんせん初期の作品はシリアス・フォークというか、どうも生真面目なところが鼻についちゃって、いつも「もう少し肩の力抜けばいいのに」とか思ってましたから....。

 さて、このアルバムなにせタイトルが「ボサ・ノヴァ」と付いているくらいですから、内容はフュージョンに色気を見せたり、妙な現代性を追求したりせず、直球ストレートな、アコギ、ベース、ドラム、パーカス、ピアノ&シンセ、サックス&フルートというシンプルな編成による、まさに潔いとしかいえないボサ・ノヴァ集です。収録曲はジョビンのボサ・ノヴァ・スタンダードが中心。他も「サマー・サンバ」とか「リオ」とかお馴染みのものばかり、アナ・カランも母国の大スタンダードをあまりこねくり回さず、リラックスしてストレートに歌っていて、彼女の美声を素直に楽しめるのもいいです。

 曲としては、「ノー・モア・ブルース」「オ・パト」といったアップ・テンポの曲が之伸び伸びしたところがよく出ていてとても快適です。あと最後の「ジェットの歌」のゆったりとしたサウンドもいかにも夏向きな感じでが良かったなぁ。録音は例によってスタジオで演奏を直に聴いているかのようなチェスキー・サウンド。ミックスで磨き上げたサウンドに慣れてしまうと、このダイナミック・レンジはおそらく異様に聴こえるかも....、そういう音です。
コメント
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