超絶テクのハード・コア・フュージョンです。私はデニス・チェンバース以外のメンツは初めて聴く人ばかりなのですが、リーダーとおぼしきグレッグ・ハウというギタリストは、元々メタル系のフィールドでも活躍して来た人らしく、当代早弾きフュージョン風なプレイをベースにしつつも、メタル風のエッジの切り立ったフレーズを多用するのが特徴です。しかも時にマクラフリン風なアコギのソロをやるかと思えば、黒人らしいファンキーさまで全開にしているのですから、まさに今時のヴァーサタイルなギタリストというべきでしょう。
音楽的には、およそフュージョンでフォローしうるあらゆるタイプの素材を、複雑なキメや変則的なリズムでもってアレンジし、それを颯爽と乗り切っていく快感みたいなものが主眼なんでしょう。素材となった音楽を暴力的にねじ伏せていくという感覚は、どっちかというと、ジャズ/フュージョンのファンより、近頃のギター・キッズだとかメタル小僧(すいません-笑)に受けそうな今的なスポーティーさがありますね。うーん。確かこの豪快さや疾走感といった感覚はジャズのものじゃない。
あと、特筆すべきは、ドラムスのデニス・チェンバース。今回は残響の少ない、非常に乾いた録音なせいで、メジャー・レーベルでのプレイと比べると、いつもと違うような感じもしますが、ともあれこういう音楽である以上、彼のようなパワフルさと手数の多さは適任でしょう。下手するとギター・テクの博覧会で終わりかねない代物を、音楽という生き物に化学変化させているのは彼のグルーブ感によるものが大きいと思います。
そんな訳で、この手のハード・コア・フュージョンとしては、かなりいい線いっていると思います。これ聴いていたら、リヴィング・カラーのヴァーノン・リードって、今、何やってんのかなぁ....とか思っちゃいました。
音楽的には、およそフュージョンでフォローしうるあらゆるタイプの素材を、複雑なキメや変則的なリズムでもってアレンジし、それを颯爽と乗り切っていく快感みたいなものが主眼なんでしょう。素材となった音楽を暴力的にねじ伏せていくという感覚は、どっちかというと、ジャズ/フュージョンのファンより、近頃のギター・キッズだとかメタル小僧(すいません-笑)に受けそうな今的なスポーティーさがありますね。うーん。確かこの豪快さや疾走感といった感覚はジャズのものじゃない。
あと、特筆すべきは、ドラムスのデニス・チェンバース。今回は残響の少ない、非常に乾いた録音なせいで、メジャー・レーベルでのプレイと比べると、いつもと違うような感じもしますが、ともあれこういう音楽である以上、彼のようなパワフルさと手数の多さは適任でしょう。下手するとギター・テクの博覧会で終わりかねない代物を、音楽という生き物に化学変化させているのは彼のグルーブ感によるものが大きいと思います。
そんな訳で、この手のハード・コア・フュージョンとしては、かなりいい線いっていると思います。これ聴いていたら、リヴィング・カラーのヴァーノン・リードって、今、何やってんのかなぁ....とか思っちゃいました。