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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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私の愛機 Luxman D-10 (CDP)

2005年02月18日 21時00分00秒 | PC+AUDIO
 私の愛用するCDプレイヤーであります。D-10というラックスマンという日本のメーカーによる製品。私は数年前、これがまだ現行製品だった最後の頃に購入して、2年ほど使用した後、売り払ってしまいました。スピーカーをJBLにしたり、SACDプレイヤーを購入したりしているうちに、このキカイの音がなんとなく寝ぼけた、生彩を欠くようなものだと思えてきたからでした。

 ところがこれの後継として、私が勇んで購入したエソテリック(Teac)というメーカーのX50Wというプレイヤーの音に-これも2年ほど使いましたが-、私はついぞ馴染むことがありませんでした。X50Wというキカイは、VRDSというエソテリック得意のピックアップ・メカで、CDの情報を極限まで拾い、とにかく緻密でシャープな音像、剛直でタイトな低音と、いかにもHiFi的な音なのが特徴だったのですが、私にとってこれは最後まで、おもしろみのない、事務的な再生音にしか感じられなかったのです。

 そうなると、思い出すのはかつて売り払ってしまったD-10のことです。しかし、今更、D-10を購入しようにも、既に生産中止になっている製品の新品などどこにもありません(まぁ、仮に新品があったとしても、50万もするCDプレイヤーをおいそれと購入することはできませんが-笑)。中古も近くのショップではまず出ないし....などと思いながら、D-10への想いは募るばかり。ところが昨年の11月、これがオークションに出ているのを発見、オークションでこういう代物を買うのは始めてだったので、ちょい心配もありましたが、欲望には勝てず即購入しました。

 商品が到着した時は、うれしかったなぁ。アホみたいだけど「おぉ、お帰りっ!」って感じだったですもん。で、本当にうれしくなったのは、2年ぶりにD-10の音が自宅で鳴った時です。「あぁ、これだぁ!」って感じでした。ふっくらとした低域をベースにした、とても暖い音が部屋に広がりました。それでいてシルクのような高域がアクセント的にキラって輝くあたりも絶妙でした。まぁ、私はプリもパワーもラックスマンですから、要するにラックスマンの音が好きなんでしょうけど、残念ながら、同社がそれ以降に出した、DU-10やDU-7、後、先日出たばかりで、我が家のSACDプレイヤーの仲間入りしたDU-80も、D-10の「音楽的な音」に比べれば、確実に高精細&スピード感重視なHiFi方向に変わってますから、私にとってはこのキカイはまさに一期一会的なものだったように思います。これで聴くモダン・ジャズやクラシックは本当にいいです。ゆったりと音楽に対峙できるのが良いんですね。これからも大事にしたいと思ってます。

◆ Wayback Machine にアーカイブされた、在りし日(1998年)のLuxmanD-10の紹介ページ ◆
コメント (3)
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