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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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不治の病か?電線病! -MIT OracleAC-1-

2005年02月16日 21時25分00秒 | PC+AUDIO
 電線病という病気をご存じですか?。伝染病じゃありません、電線病です。オーディオ・マニアが嵩じて、アンプとスピーカの間、CDプレイヤーとアンプ、果ては電源ケーブルを次々に替えては、××に変えたら低音が出ただの、いや、○○は解像度が上がった!とかに一喜一憂する、ほとんどカタギの方には理解しがたい病気です。しかも、そのケーブルというのがほとんど常識では考えられないくらい高額な、ワンセット何万はざらで、場合によって何十万もするものすら購入してしまうという、ほとんど常人のレンジではおよそ図り難い、なんとも酔狂な病気なんですね。いや、これって人のことを誹謗している訳ではありません。自分のことなんです、えぇ(笑)。

 あれこれケーブルを変えては一喜一憂という行為は、かれこれ20年前から不定期にやってきましたが、その酔狂ぶりが度を超えたのは、昨年の夏のこと。MIT(Music-Interface-Technologies)というカリフォルニアにある会社で制作されたShotgunというスピーカー・ケーブルに20万近い大枚をつぎ込んだ時からです。
 
 根が小心者な私ですから、こんな大金を投資して、音が良くならなかったらどうしようと、購入するまでの数週間は不安で一杯だったのですが、変えてみたらびっくり!。なんのことはない高域、低域ともにぐんと伸び、透明感が異様に高まった結果、ヴォーカルはやたらと実在感を増し、コーラスはくっきり分離する。バスドラムはズシンと響くは、パーカスは立体的に響くはで、もう何を聴いても、音楽にこれまでとは違ったニュアンスが感じ取れるようになってしまったんです。何十万もするアンプだのプレイヤーにグレードアップした時の感激すら上回る....ってのは、オーバーですが、まぁ、それに匹敵するくらいの効果を感じた訳です。その時なんですよ。「何十万もするハイ・エンド・ケーブルって、本当に値段なりの価値があるものなのか?」って疑問が雲散霧消し、重度の電線病になったのは....。

 さて、本日、購入したのは前記MIT社のOracle(Z-CORD)-AC1という代物です。MITの電源ケーブルは、既にこの半年の間、ShotgunからMagnumへと、徐々にグレード上げてきた訳ですが、OracleはMIT社でも、最高グレードでして、定価10万代後半はする超弩級電源ケーブルです。その姿はさながら、「途中に牛乳パックが付いた、真っ黒な大蛇」です。フィルタリング・モジュールらしき謎の箱がついているのが、MITの特徴ですが、ルックスはともかくとして、はやる心を抑えつつ接続、わくわくしながら一聴しすると、「うっ、こりゃ、凄えっ!」って感じ。ともかく、繊細さや緻密さを犠牲することなく、音圧が上がり、ダイナミックさが増す、驚異です。その変化の度合いは、前記のとおりアンプやプレイヤーにグレードアップしたのに匹敵するんじゃないかと思えるほどで、とにかく、現在「凄えっ!、凄えっ!」の連打なのであります(アホ)。

 ところで、ケーブルで音が変わるってのは、実は科学的にはなんにも証明されてないらしいです。ブラインド・テストだと識別できないってな結果も出たことあるようだし....。で、そのあたりを捉えて、「ケーブルに金をつぎ込むのは、某幸福の壺にお布施すると同じだ」などという鋭い指摘をなさる方もいるようです。かくいう私も....っていうか、私のような病魔に冒されている人間ですら、実は時にそんな気がしないでもない時はあります。例えば、何故太いケーブルだと太い音に変わったように感じるのか、硬いケーブルだと硬質な音で鳴るのは何故なのか、これらはひょっとすると先入観なのではないかって....(笑)。

 だけど、人間なんてしょせん先入観の固まりですよ。どっかの大学オケが演奏したモーツァルトでも、ウィーンフィルが演奏したと言われれば、大学の音楽教える教授でもそのように聴こえてしまうなんて話もありますからね。先入観なら先入観でもいい、それで自分が幸福なら、あえてそれに騙されてやろうじゃんとか、最近は思ってます。酔狂だなぁ>オレ。


◆ 途中に牛乳パックが付いた、真っ黒な大蛇の図 ◆
コメント
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