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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
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キューピー3分クッキング、炒めてパラッと!チャーハンの素

2005年02月27日 22時15分00秒 | others
 チャーハンの素というの調味料は昔からあって、子供の頃のお世話になったあみ印の炒飯の素はもちろん、永谷園、グリコ、ハウス、丸美屋あたりの大手はほとんど手がけている分野なのだけど、どうもドングリの背比べ状態で、これといったものがなかったというのが正直なところ。もちろん、最古参、あみ印は大手のものとは全く違う味なんだけど、今の感覚からすると、あれはチャーハンっていうより、もうちょっと下品なヤキメシってな味だからね、これだけは別格(笑)。

 ところが、長らく停滞していたこの分野で、ついに決定版といえる商品が登場した。

  『キューピー3分クッキング、炒めてパラッと!チャーハンの素』

がそれだ(タイトル長すぎねぇか、コレ-笑)。なにしろ、パッケージがこれまでとはまるで違う、今までのチャーハンの素ってのは大抵長方形の薄い紙袋に、一人前の小袋が3つとか4つ入っているパターンだったと思うんだけど、こちらは今流行の「ディスペンパック容器」なのですよ。ほら、ドレッシングやマーガリンなんかで、両端を片手でパキンと折ってギュッとしぼりだすヤツね。あれが細長い袋に4つ入って入ってんの。大体、チャーハンの素なんざ、素材がなんだ、味がどうとかいう以前に、「おっ、これはいつもとは違う」と思わせれば、もう半分勝ったようなもんじゃないですか(おいおい-笑)、その意味で、これはアイデア賞もの。

 実際、作ってみてもいい。何がいいかといえば、これまでのチャーハンの素に必ず入っていた、あの情けない乾燥具材が一切ないことだ。わたしゃ、何故あんなものが入っているのか、昔から不思議で仕方なかった。今の飽食ニッポンで、冷蔵庫にネギやハム、ついでにミックス・ベジタブルなどが入っていない家庭などまずあるまい。なのに、なにが悲しくて、あんなカスみたいな代物を入れなきゃならんのだ。やれ海鮮だの焼豚だと豪華なタイトルをつけておきながら、封を切る度にいいようもない虚脱感におそわれていたのは、オレだけではなかったハズだ。この潔さは絶賛に値しよう。

 ちなみに、問題のディスペンパック容器に入っている中身は、どろどろした茶色のペースト状のもので、「特製卵オイル」とかいうらしい。とにかく、この調味油が決め手らしく、本当にパラッとできる。これでパラッと仕上げられないヤツは、フライパンを熱くしてないか、そもそもご飯がぐちゃぐちゃかのどちらかだと、主婦歴25年のオレ様が断言してやろう....ってなくらいなものでなのある。

 もちろん味もいい、キューピーだから、ひょっとしてマヨネーズみたいな洋風な味がするんじゃ?という心配も無用(こういう心配をするのは概ね40代以降の世代だろうな-笑)、つまらん具材とは一切決別して、飯の味付け仕上げという機能性のみを追求しているはダテではない、れっきとした正統派チャーハンの味だ。私はやってないが、単に冷や飯をこれで炒めただけでもけっこういけるような気もするくらいだ。
 ただ、まぁ、やはりおいしく食べようと思ったら、卵とみじん切りネギは必須だろうな。ついでに見栄えも含めて、そらしく仕上げたかったら、追加でハムや冷凍エビ&イカ、椎茸やミックスベジタブルなどいれれば、チャーハンではなく、本物の「炒飯」に迫ることができる。

 ってな訳で、昨年の秋の頃から、妙にコレにハマってしまい、今日の昼で11食目となってしまった。みなさんも試しにどうっすか....って、オレはキューピーの社員ですかい。
 
◆ キューピー 3分クッキング 炒め物用調味料 ◆
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PETER ROSENDAHL / Live at Copenhagen Jazzhouse

2005年02月27日 00時30分00秒 | JAZZ-Piano Trio
 デンマークの新人ピアニスト、ピーター・ローゼンダルが一昨年だしたデビュウ作。基本的にはヨーロッパ的な透明感とロマンティックさがベースになっている人のようなんだけど、一見似たようなイメージのティエリー・ラングやトルド・グスタフセン等に比べると、もう少し音楽自体の温度が高く、また全体的に音楽主義的というか、求道的にジャズをやっているような感触があるのも特徴で(まぁ、ライブ盤のせいもあるかと思いますが)、ある意味けっこう「濃い」です。

 ヨーロッパ系のジャズ・ミュージシャンはアルバムにオリジナルを入れることが多いですが、この人も例外ではなく、スタンダードを2曲とりあげている他は、ほとんどオリジナルでなるほど、かなり良い曲を書いてます。特に1,2曲目は秀逸、前者はやや沈んだトーンから浮かび上がるそこはかとないメランコリックさが、後者はフュージョンを思わせるモチーフの繰り返しにより次第に高揚していく構成が、ローゼンダルの個性をかなり強力に印象づけている感じがします。

 演奏面では、何曲かのイントロやテーマの扱う時に見せる、前記ロマン派風なクラシカルな表情やインプロで高揚するとキース・ジャレット風にテーマから逸脱もいとわない奔放なソロを展開していくあたりが彼の特徴でしょう。ついで書けばベースでマッズ・ビンディングは名手だけあって、7曲目のようなややフリーな趣もある曲では、実質的にはビンディングが仕切っているようなところあり、さすがに存在感あります。ドラムのモートン・ルンドは初めて聴く人ですが、ややとっちらかったところはあるものの、なかなか鋭敏なリズム聴かせてくれます。
 そんな訳で、ヨーロッパ系、特にECMあたりの音はどうも冷たすぎて....という人も、このトリオの熱気をはらんだインタープレイは、いかにもジャズを感じさせますから、けっこうイケるんじゃないでしょうかね。


PS: 録音ですが、物理的条件はかなり良好なものの、いかなる意図なのかピアノの音像がやたらとデカく、まるでピアノがおおい被さってくるような録音なもので、その点ばかりは違和感ありました。次のアルバムでは普通の音になっているので、ちょっと解せません。
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