80年代中頃、サンプラー等デジタル楽器の普及の先鞭をきる形で登場したアート・オブ・ノイズは、全ての楽音をサンプリングされた現実音で構成するという(本当はそうでもなかったわけですが-笑)、ちょいと前ならミュージック・コンクレートと呼ばれる現音系な手法を、リズミカルなダンス・ミュージックでやらかした、まぁ、大げさにいえばポップ音楽で、ある種の技術革新したイギリスのプロジェクトでした。
このアルバムは一般的には彼らが一番人気のあった時期、つまりトレバー・ホーンと決別後のチャイナ・レーベル時代のライブを含むコンピレーションです。実はこの作品、アート・オブ・ノイズでは私の唯一CDで持っていなかった作品でして、今となるとなかなか中古盤等でもみかけなかったのですが、先週、オークションでめっけて即ゲットと相成りました。便利なもんですね(笑)>ヤフオク。
で、十数年ぶりにきいたこのアルバムですが、けっこう「普通の音楽」に聞こえたのが意外でした。当時は最先端のエレクロニクス技術の粋を集めた音楽の実験みたいな趣も強く感じたものですが、彼らの技術革新はこの十数年の間に多少の水増しを伴って今や当たり前のものとなってしまったせいで、かれらの技術の彼方のある「素の音楽」が、昔よりよく見えたというところなんでしょう。当時ヒットした「レッグス」なんて、今聴くととても上品で、格調の高さすら感じさせる極上のダンス・ミュージックだったことがわかります。
このアルバムは一般的には彼らが一番人気のあった時期、つまりトレバー・ホーンと決別後のチャイナ・レーベル時代のライブを含むコンピレーションです。実はこの作品、アート・オブ・ノイズでは私の唯一CDで持っていなかった作品でして、今となるとなかなか中古盤等でもみかけなかったのですが、先週、オークションでめっけて即ゲットと相成りました。便利なもんですね(笑)>ヤフオク。
で、十数年ぶりにきいたこのアルバムですが、けっこう「普通の音楽」に聞こえたのが意外でした。当時は最先端のエレクロニクス技術の粋を集めた音楽の実験みたいな趣も強く感じたものですが、彼らの技術革新はこの十数年の間に多少の水増しを伴って今や当たり前のものとなってしまったせいで、かれらの技術の彼方のある「素の音楽」が、昔よりよく見えたというところなんでしょう。当時ヒットした「レッグス」なんて、今聴くととても上品で、格調の高さすら感じさせる極上のダンス・ミュージックだったことがわかります。