魚沼市の財政危機を考える会
地方自治体の財政が厳しさを増している中、魚沼市で
は一般市民と市議会議員が一緒になって市の財政問
題を考える「魚沼市の財政危機を考える会」が昨年10
月に発足され、月2回のペースで会合を開きながら勉強
や話し合いを進めている。この会は、魚沼市の財政状況
を心配する市民有志が「財政破綻を未然に防ぐ方向性
を一般市民と市議会議員が一緒に考え、市民一人ひとり
が危機感を感じ、現実の問題として直面してもらいたい」
と市議会議員と一般市民に参加を呼びかけて会を立ち上
げたもの。1/16に開かれた会合には市民や市議会議
員約20人が出席。この日は市の財政を考える資料として
同会が作成した「魚沼市の家計簿」が配布され、事務局か
ら説明された。魚沼市の家計簿は平成17年度の魚沼市の
決算金額を1万分の1にして家計簿のように表したもの。起
債や交付金など難しい言葉では分かりづらいことから収入
の市税は「夫の給料」、国、県からの補助金、交付金は「親
からの仕送り」、支出の人件費は「食費」、公債費は「ローン
の返済」などに置き換えられ示されている。事務局からは「
我が家の家計に置き換えて魚沼市の財政を理解してもらい
たい。親からの仕送りが半分以上占めているが、親も大変
になってきて仕送りが減ってきている。収入が少なくなれば
支出を見直す必要がある」などの説明があり、出席者で意見
交換を行った。同会では今後、魚沼市と人口や予算規模が
類似している自治体を比較して問題点を探し出し、それを是
正するためのアクションを起こして行きたいとしており、このこ
とについて市民から関心をもってもらうための方策も考えていく
ことにしている。同会は毎月第1と第3火曜日の午後7時から
小出郷福祉センターで会合を開いており、市民の参加を呼び
かけている。