100人集い神湯温泉で
冬の夜に昔話に耳を傾ける「吹雪の神湯・昔語りの夜」が2月14日、魚沼市清本の神湯とふれあいの里大広間で開かれ、訪れた人たちがじっくりと昔話を楽しんだ。
このイベントは、「結」8万8千の雪灯りの一環としてプロジェクト「結」実行委員会と同施設が開催しているもの。
終日雪が降り続く天候となったこの夜、会場前の雪の壁には今年も「結」の文字がローソクで描かれ来場者を迎えた。
この夜、昔話を披露したのは佐藤晴美さん、猪狩豊子さん、渡辺貞子さん、山本ミツ子さん、佐藤愛子さんの5人。
トップで登場した佐藤晴美さんは、爺さんと婆さんが気のいいキツネの「おそめ」を騙し馬や茶釜、鯉に化けさせては、それを旦那様や和尚、料理屋に売ってはお金を儲けるというコミカルな昔話「おそめ」を披露。騙されたとわかり旦那様たちが爺さんに文句を言いに来ると「キツネに騙された」と爺さんがうそぶく場面などが会場に集まった約100人の人たちの笑いを誘っていた。
この夜は、ほかに「樫の木のはなし」「ネズミの恩返し」「金のなる木」「極楽を見てきた婆さ」という昔話が語られた。