魚沼WEBニュース

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「生の芸」楽しませて14年

2010-04-03 | ニュース

南魚沼市一村尾の「梅桜亭」

100_8211南魚沼市一村尾の民家を使って平成8年9月に開設された寄席「梅桜亭」。「田んぼの真ん中の寄席に人が集まるの?」という心配の中で始まって14年、今ではすっかり地域に定着して月2回の公演には常連客を中心に様々な人たちが足を運んでいる。
 この寄席を開いたのは講談師の宝井琴梅さん。農業の尊さを伝える講談に取り組んでいた宝井さんは「人聞きや本からの知識では説得力がない」と自ら農業体験を始め、雪まつりに招かれたのが縁で一村尾で10アールの田んぼを借り、本格的な米づくりに挑戦することになった。その際の泊まる家にと借りた民家を改装して生まれたのが「梅桜亭」だ。
 「まわりは田んぼと畑。客が来てくれなければ止めればいい」と始まった寄席であったが次第に常連客が増え、今では毎月の公演を楽しみにしている人も多い。「越後の人の懐の深さかな。地元の人たちのバックアップのおかげで長く続けられることができた」と宝井さん。公演は毎月第4の土日に行なわれており木戸銭は1500円、茶菓子付き。講談がメインだが落語、浪曲、奇術、歌、楽器演奏、踊りなど内容は多彩。先月27、28日の公演では講談のほか宝井さんは「良寛」の紙芝居を上演、地元の民謡の名手が自慢の喉を披露。寄席は、生の芸を楽しむことができる県内でも貴重な存在となっている。
 「都会はストレスになることも多く疲れるので、ここは充電の場所。開くときはお金もかかったが今では掛け替えのない場所になっています。体力と筋力の続く限り続けていきたい」と宝井さんは笑顔で語っていた。梅桜亭についての問い合わせは井上智明さん《電》025-777-3018へ。


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